上野山：社会福祉士の仕事内容と資格の取り方を教えて
　　　　ください。
笠　松：社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の３
　　　　つの福祉士があって、社会福祉士というのは、
　　　　いわゆるソーシャルワーカーをイメージしてい
　　　　ただければ間違いないと思います。
　　　　　いろんな療養の相談や退院するときには自宅
　　　　で介護保険を利用しようかな？といったときに
　　　　その相談に乗ってくれる人ですね。
　　　　　ソーシャルワーカーさん達が私たちケアマネ
　　　　ージャーに「こういう方がいてもうすぐ退院な
　　　　んですけれども、笠松さんどうですか、担当し
　　　　てもらえませんか？」などという話を持ってく
　　　　るのも社会福祉士です。
　　　　　この仕事は、介護施設でも相談員がいますの
　　　　で、社会福祉士は色んな場面で活躍していま
　　　　す。また、成年後見制度、つまり、判断する力
　　　　が少し弱い方々の代理人になる。これは弁護士
　　　　の方とか司法書士の方々もなさってるんですけ
　　　　ど社会福祉士もそういった方々の代理人になっ
　　　　たりもします。刑務所にもいるんですよ。社会
　　　　復帰をするためにその人をどうサポートするか
　　　　っていうのも。

上：昔からある資格なんですか？
笠：社会福祉士の資格は、介護保険制度ができるさらに
　　前ですから、３０年くらい前かな。
上：資格を取るのは難しいんですか？
笠：専門の大学に行って勉強をするというのが最短でし
　　ょうね。それから、私がそうですが、実務の中で相
　　談業務とかケアマネージャーやったりすると、実習
　　が免除になり、通信教育で単位が取れて、受験資格
　　が持てます。だいたい社会福祉士の合格率は３０％
　　くらいですかね。
上：一級とか二級とかあるんですか？
笠：ありません。ただ、職能団体があって。その中でさ
　　らに研修をする制度があって、認定社会福祉士にな
　　る人もいます。医療なら医療ソーシャルワーカーの
　　ところの認定社会福祉士とか。
　　　勉強だけすれば取れるというわけではなく実践を
　　して「この人は、本当にこの分野でしっかり力を持
　　っている人」という認定がされるという制度があり
　　ますね。