今週は、ウガンダ共和国（Republic of Uganda）をピックアップ！

＜国の位置＞
アフリカ東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国。
東にケニア、南にタンザニア、南西にルワンダ、西にコンゴ、北に南スーダンとの国境に囲まれた内陸国である。
「ナイル川（白ナイル）の始まるビクトリア湖に接している。
旧ギリス植民地。

首都…カンパラ

＜国旗＞
中央に描かれているホオジロカンムリヅル（Grey Crowned Crane）はウガンダの国鳥。特定の部族や王のシンボルになったことがない中立性が採用された。

＜気候＞
熱帯性気候。
赤道直下であるが、気候は場所により少し異なる。南部は通年で雨が多い。ビクトリア湖北岸のエンテベの雨季は3月～6月と11月～12月。北部では乾季が多く、南スーダン国境から120kmのグルでは11月～2月が非常に乾燥している。コンゴ民主共和国に近い南西部のルウェンゾリは1年を通して雨が多い。

＜面積＞
24.1万平方キロメートル（ほぼ本州大）
（陸地面積19.7万平方キロメートル）

＜人口＞
3,451万人（2011年）（世銀）
民族：バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族等

＜言語＞
英語（公用語）、スワヒリ語、ガンダ語 、ニャンコレ語、ニョロ語、アテソ語、ルオ語、フランス語など

＜宗教＞
キリスト教（60%、75%とも）、伝統宗教、精霊信仰（30%）、イスラーム（10%）、アバユダヤ（おもに東部に住むユダヤ教徒）

＜貨幣＞
ウガンダ・シリング

出典・参考：外務省HP、ウィキペディアHP、地球の歩き方

今週は…
JICA研修員のオチエンさん


■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

オチエンさん 以下オ）オチエン・ディケンズです。ウガンダの北部にあるアモラタル県から来ました。

■ウガンダはどんな国ですか？

オ）ウガンダはなんといっても大自然、人々、そして大地を直に感じられる所です。緑豊かで野生動物がたくさん生息しています。それに人々もとてもフレンドリーです。

■どんな輸出品がありますか？

オ）ナッツやコーヒー、綿花、たばこ、紅茶などがウガンダの主要な農作物で、輸出しています。食糧としてウガンダでは一般的に食べられている食用バナナ「マトーケ」やさつまいも、イモの一種キャッサバ、お米、さまざまな種類の豆が採れます。パイナップルやパッションフルーツ、ジャックフルーツなどの果物もあります。ヴィクトリア湖やチョガ湖といったアフリカでも1番大きい湖で、魚も獲れますので、輸出しています。それから花も栽培しています。

■普段は何語で話していますか？

オ）職場では公用語である英語を話します。でも職場がウガンダの中部にあるため、中部で話されていることばルガンダ語を話します。ウガンダではルガンダ語を話す人の割合が多く、職場の80％の人はルガンダ語を話します。私自身はウガンダの北部出身なのでルガンダ語ではなくルオ語を話します。子どもたちにもルオ語を話せるようになってもらいたいので家ではできるだけルオ語を使うように心がけています。

■ルオ語のあいさつを教えてください。

オ）こんにちは⇒コパンゴ
　　　さようなら⇒ドンガベール (去る人)
　　　　　　　　　　ウォータベール(見送る人)
　　　ありがとう⇒アポーヨ

♪　ジュリアナ・カニョモズィ　「サニュ　リャンゲ」

■観光客にオススメの場所と季節を教えてください。

オ）オススメは国立公園です。特にマシション国立公園は絶対行った方が良いですよ。ウガンダで一番大きな国立公園では、だいたい東京都が丸ごと入るかそれ以上の面積があります。マシション国立公園には40メートルの高さから稲妻のように水が流れてくる滝「マシションの滝」があります。この「マシションの滝」に行く途中に「カルマの滝」という滝もあり、これも必見。国立公園にはたくさんの動物が生息しています。特にワニ、カバ、キリン、ライオン、バッファロー、500種類以上の種類の鳥がいます。クイーンエリザベス国立公園もお勧め。国立公園には専門のガイドが同行しますので、野生動物に襲われたりすることはありません。国立公園は人々を魅了し続けている観光スポットで観光客は年々増えています。その他「ウェゾリマウンテン」はウガンダで唯一、雪が見れる場所です。私は一回も行ったことがありませんが、山の高さは海抜5100メートルあり、アフリカで3番目に高い山です。ウガンダの文化を楽しむなら北部のカラモジョ地方がお勧めです。カラモジョ地方の人たちは未だに昔の風習を守って生活していて、場所によっては、ほぼ裸で生活していてる人が住んでいる場所もあります。マニャタと呼ばれる先祖代々受け継がれていく特別な家が広範囲にわたって建てられ、一軒に祖父母から孫まで一緒に暮らしています。未だ西洋の文化に影響されていないウガンダの文化を伝えることを目的に観光地化されています。
ウガンダは4～5月、10月あたりは雨季でかなりの雨が降りますが、それ以外は天候が安定しています。お勧めなのは乾季にあたる12月～2月、6月～9月です。気温も25～26度で過ごしやすいです。私個人的にはクリスマスシーズンにあたる12月が一番お勧めです。

■ウガンダ料理について教えてください。

オ）食用バナナ「マトーケ」はウガンダに来たら絶対食べてほしいです。鍋の中に水を少し入れバナナの皮を置き、マトーケをしっかりと包むようにして蒸します。蒸して柔らかくなったところで鍋から取り出して、しっかりとつぶします。マトーケは豆と混ぜて丸くして食べます。普通のバナナとは食感が異なり日本で食べられているようなバナナとは全く別物です。
住む場所によって主食が異なり、北部と東部では「カロ」と呼ばれる料理を頻繁に食べます。雑穀と小麦粉とお湯を一生懸命混ぜあわせ硬さを調整しフライパンで焼きます。「マトーケ」も「カロ」も鳥肉や魚と一緒に食べます。魚は日本と同じような調理法です。焼いたり、煮たり、揚げたりします。ヴィクトリア湖やチョガ湖など湖が身近にあるので新鮮な魚を食べることができます。お勧めなのが、スズキ、それからティラピアです。

■どんな飲み物がありますか？

オ）「ジョノ」と呼ばれる地ビールがあります。地元の特別な方法で作られているビールで、味が本当に濃いんです。喉の奥がヒリヒリするくらいの辛さがあり、一口飲んだら叫んでしまうくらい強いお酒です。これは良く飲まれているお酒です。他にもキャッサバやアフリカ原産のイネ科の雑穀ソルガムを使ったお酒などいろいろな種類があります。人々は大きな樽にお酒を入れてマイストローを使ってみんな一緒にお酒を楽しみます。ウガンダに行く機会があれば、必ず自分専用のストローを持っていってください。きっと活用できる時があると思います。

■ウガンダの人たちが好きなことは何ですか？

オ）ウガンダの人は「ルド」と呼ばれるボードゲームが好きです。必要なのは「ルド」專用のボードとおはじきのような丸い玉です。週末などになると「ルド」で遊んでいる人をよく見かけます。スポーツでは、ラグビーが好きです。ウガンダには国代表のチームがあり、人々も非常に熱心に応援しています。

■有名人というと？

オ）スティフィン・キプロティチは去年世界的に脚光を浴びました。2012年ロンドンオリンピック男子マラソンで金メダルを手にした選手です。最後の最後でケニアの2選手を追い抜いて独走し、ウガンダで初のマラソン金メダルをもたらしました。実際彼はこの大会で2位と3位だったケニア選手二人と一緒にケニアでトレーニングをしていたんですが、勝敗を分けたのは何だったんでしょうかね。ウガンダでは彼の名前を知らない人はいないくらい国民的スターになっています。

■どんなお祭りがありますか？

オ）ウガンダの新年はとても盛り上がります。ウガンダの80％がキリスト教なので、ほとんどの人がそれぞれの地域の教会に行き、盛大にパーティをします。若い人達はクラブで夜通し踊って楽しみます。新年は何か新しいことをする日になっていて、新しい服を買う習わしがあります。両親が子供に新しい服を買い、両親も自分達に新しい服を買います。クリスマスも新年と同じようにお祝いします。
イスラム教の人達はイスラム暦にのっとって新年のお祝いをします。新年には神様に生贄を捧げ、お祝いにはコメ料理ピラオを食べます。
街では有名なミュージシャンを集めて、コンサートを開きます。新年という言葉を聞いただけで今からワクワクしてしまいます。

■結婚式は特別だそうですね。

オ）ウガンダの結婚式はいかに盛大に行うかにかかっています。みんな、自分達の結婚式がウガンダで一番という意気込みで準備しています。時間もお金も最大限に投資します。新郎新婦の服や靴、会場など全て最高のものを用意したいという気持ちがあります。みんな本気です。別な言い方をすれば「自分たちの力を見せつける」というところですね。新郎が結婚資金を出しますが、ほとんどの場合結婚式の資金援助を友人にお願いします。その代わり資金援助してくれた友達が結婚したときにハネムーンのお金を出してあげたり、友人とその家族のためにビールを贈ったりします。ローンを組んで結婚式を行う人もいます。結婚式後はお金がほぼ無くなり、当分の間生活がかなり大変です。それでも新郎は力を見せつけ、新婦は「自分たちの結婚式が一番だった、なんて素晴らしい夫だろう」と感じることができるのです。

♪　ドクター・ジョゼ・カメリオン　「ヴァルヴァル」

■帯広の印象について教えてください。

オ）もっとも驚いたのは雪です。一面雪に覆われた家一つない平野は今まで一度も見たことがありませんでした。日本食では巻き寿司が一番好きです。

■お仕事について教えてください。

オ）ウガンダの統計局で農業に関する統計をとる仕事をしています。

■JICA北海道（帯広）での研修「ICTによる農業情報の活用技術」について教えてください。

オ）農業に関わる機関に行き情報通信技術を利用した農業を視察したり、それに関する講義を受けています。情報の共有や伝達の方法など、農業生産を向上させていくための技術は目を見張るものがあります。情報通信技術を利用し農業のシステム化を図ることでウガンダの農業がより良くなると感じました。ここで得た知識、技術を同僚に伝え、ウガンダの農業の可能性を広げていきたいと思っています。また、農業に関わる人たちみんなが管理できるようなシステムを作り効率的な農業生産ができるようにしたいと思います。

■最後にメッセージをお願いします。

オ）ラジオをお聞きのみなさん。ウガンダの人たちは日本の人たちのように愛情深い人たちです。もしアフリカに来る機会があればウガンダが一番です。ウガンダはアフリカの真珠と呼ばれています。ウガンダ料理もきっと気にいってくれると思います。特に、マトーケは気に入ってくれるはすです。ウガンダには8を超える国立公園があり、500種類以上の鳥、300種類以上のちょうちょがいます。その他魅力的な観光地がたくさんあります。
帯広について、みなさんには帯広の環境の美しさを大切に守ってもらいたいと思っています。ウガンダでは環境への取り組みがあまりできていません。帯広のように環境を守っていくための取り組みができるよう首都カンパラの市長に伝えたいと思います。神の御加護がありますように。神と国の名に誓います。

Thank you for the listeners. My special message for you is that, we the people of Uganda are very loving like the Japanese. Should you have any plan to visit Africa. Uganda should be on the top list because it is the pearl of Africa. You will love the food especially Matooke. We have over 8 national parks which you can spend time. We have over 500 special of birds; 300 different types of butterfly and many many more all these offers good tourist attraction. Finally continue with the habit of keep up clean your environment, this is one of the things still lacking in my country. I also take the right message to the mayor of Kampala to implement such similar activity. Thank you all. And may the living God bless you. I say all this for God and my country.

♪ ボビー・ワイン 「カロライナ」

■ありがとうございました。