ＦＭ－ＪＡＧＡ20周年を記念した新コーナー
十勝の技、十勝産、十勝の自慢の一品などを紹介する
「メイドイン☆ＴＯＫＡＣＨＩ」。

今日は、みなさんも聞いた事、食べたことがあるでしょう。
「ホエー豚」です。

美味しい豚肉というのはわかりますね！
では、そもそもこのホエーってなんでしょうか。
改めて紹介します。
ホエー(もしくはホエイ)は英語で「whey」と表記します。
乳清(にゅうせい)のことです。

牛乳を原材料にチーズを作るとき、
固めた後にチーズとは別に残る白い液体。
これまでは通常、使い道もほとんどないので捨ててしまうものでした。
しかし実は栄養価が高いようです。

ホエーには乳酸菌や乳糖などで
牛乳から乳脂肪分やある種のたんぱく質を除去した液体という所でしょうか。
なので脂質は低く、栄養もたっぷりというすばらしいものだったんですね。

実は海外では、チーズの産地であるヨーロッパを中心に、
ホエーを有効活用しホエーチーズを作ったりしているんだそうです。

そこで、栄養のあるホエー、これを豚に飲ませます。
こうして飼育される豚のことを「ホエー豚」といいます。
豚にホエーを与えて飼育すると、どんな効果があるのでしょうか。

ホエーを飲んで育つ食用の豚は、病気になりにくく健康的になり、
豚の成長も良くなると言われています。その他、
豚肉の臭みを除いたり、脂身にも甘味がまし、脂部分が苦手という方にもおいしい豚肉となります。肉質もやわらかくなるそうです。

さあ、このホエー豚は十勝が発祥です。
十勝南部ではホエー豚の生産が盛んです。
十勝は豚を飼育する農家と、ナチュラルチーズを製造するチーズ工房も多くあります。

十勝ホエー豚研究会では、ホエーを与える量、与える期間など、基準を定めています。それら条件に当てはまる豚のみ「ホエー豚」として認定されます。北海道各地へ広まっているホエー豚、さらなる広がりに期待です。