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JICA帯広研修員 - ジョジさん(ナイジェリア)

JICA帯広研修員

ナイジェリア

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、ナイジェリア連邦共和国(Federal Republic of Nigeria)をピックアップ!

ナイジェリア連邦共和国はアフリカの中西部に位置。
アフリカ最大の産油国でもある。1世紀続いたイギリスによる植民地支配は1960年に終わり、独立後は貧困に苦しむ北部と裕福な南部の間で溝が深まり、民族間の緊張が高まった。内戦が終結しても政情は安定せず、数十年にわたり、何度も軍事クーデターが起き、軍事政権支配が続いた。1999年に自由選挙が行われ、ナイジェリアに民主主義が復活。アメリカの政治システムをモデルに36州が制定され、連邦首府特別区がアブジャに設けられた。先日、2013年の国内総生産(GDP)が約5,100億ドル(約52兆6,900億円)となり、南アフリカ共和国を上回り、アフリカ最大の経済規模となった。今後、日本企業などの進出の動きが加速するか、注目されている。

<国の位置>
北にニジェール、北東に「チャド湖」を挟みチャド、東にカメルーン、西にベナンと国境を接する。南は大西洋のギニア湾に面したギニア湾の最奥地に位置する。

首都…アブジャ(1991年12月ラゴスより遷都)
     最大の都市は「ラゴス」

<面積>
92万3,773平方キロメートル(日本の約2.5倍)

<人口>
1億7,360万人(2012年、国連人口基金)

<民族>
民族も多様で、その数は250以上。
ハウサ人、ヨルバ人、イボ人等

<言語>
英語(公用語)、各民族語

<宗教>
イスラム教-北部中心、キリスト教-南東部中心、伝統宗教-全域

<気候>
南部は高温多湿の熱帯雨林気候で5~10月の雨季には特に雨量が多く、マングローブが生い茂り熱帯風土病も多い。北上するにつれて乾燥し雨季が短くなる。北部はサバナ気候で、国境付近では乾燥気候となる。

<日本で有名なナイジェリア人>
【ボビー・オロゴン】 
1973年イバダン生まれ。2001年から日本でタレント活動を開始し、テレビのバラエティー番組に多数出演。2004年に格闘家としてデビュー、K1、キックボクシングなどを歴戦。2007年には日本国籍を取得。4人の子どもを持つ父でもある。

<世界遺産>
【スクルの文化的景観】
北東部スクル高原のベヌエ川沿いにある。農業と製鉄業を生業とする小部族スクルによって形成される集落で、ヒデと呼ばれる首長を指導者として、17世紀から20世紀初めまで独自の文化を築いてきた。花崗岩の石壁に囲まれた集落は、広さが約7.6km2。丘の上に造られた、宗教的存在でもある首長の宮殿跡を中心に製鉄のための溶鉱炉や穀物倉庫、祭祀のための施設の遺構が残っている。現在も約1万5000の住人が暮らす小集落の景観は、伝統的な土地利用の様式などを伝えている。

【オスン - オソボの聖林】
林地帯があり、女神オスンなどヨルバ族が信仰する神々の森と考えられている。5カ所の聖域に約50カ所の祭壇と9カ所の礼拝所が設けられ、古くからの信仰対象に混じり、新しいオブジェなども数多く見られる。それらはオーストラリアの芸術家スーザン・ヴェンゲルと仲間たちが、40年の歳月をかけ制作したもので、伝統の体現と新しい表現の融合が、独自の景観をつくり出している。また、女神オスンや祖先の霊を崇拝する祭りが、7月末から8月にかけ行われる。ヨルバ族の宇宙観を表現する伝統的な文化が、現在も地域住民によって担われている。

出典・参考:外務省HP、ナショナルジオグラフィックHP、ボビー・オロゴン東京弁護士会インタビューAB-ROAD HP

今週は…
JICA研修員のジョジさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

ジョジさん 以下ジ)私の名前は、ジョージナ・オドルです。ナイジェリアから来ました。農業・農村開発省に所属し、ウェブ管理、コンテンツ編集を担当しています。

♪ ニヤレ・イドマ 「ンポロギム」
 ナイジェリアで人気のゴスペルシンガー。
 イボ語で“That’s my heart”という意味の曲。

■ナイジェリアの好きなところを教えてください。

ジ)経済的に豊かなナイジェリアは「ジャイアントアフリカ」と呼ばれ、アフリカ諸国の中でも比較的早く発展し、国も国民もまとまりがあるところです。

■普段は何語を話していますか?

ジ)ナイジェリアは36の州から成り立っていて、各地でさまざまな言語が話されています。中でも主要の3言語は南東部で使われているイボ語、西部を中心に使われているヨルバ語、北部で使われているハウサ語です。私はナイジェリア東部のイボ族出身なので、イボ語を話します。職場では英語を使っています。

■イボ語のあいさつを教えてください。

ジ)こんにちは ⇒ ケドゥ
   さようなら ⇒ コーデッ
   ありがとう ⇒ ゼーメ

■ナイジェリアのおすすめスポットを教えてください。

ジ)南部のクロスリバー州は外国からの観光客にとても人気があります。外国の方でも安心して旅行を楽しむことができる環境が整っていて、クロスリバー州のホテル、レストランなどの観光業は、ナイジェリアのGDPのうち、およそ6%を占める程急速に成長しています。最近では、外国人観光客だけでなく、ナイジェリアの一般家庭のバケーション向けにも開発が進んでいます。
「クロスリバー国立公園」は、絶滅危惧種の「クロスリバーゴリラ」の保護区となっており、200頭から300頭が現存しているとされます。また、アフィ森林保護区も「ヒヒ」最大の保護区として有名です。
「アポッカン滝」はカメルーンとの国境から17kmに位置し、クロスリバー州の州都「カラバ」からは315kmの所にあります。熱帯雨林の中を流れ落ちる7つの滝からなり、雨季の間は水量にも恵まれ、滝にかかる虹をいつでも見る事ができます。「イコムのモノリス(石柱)」は、高さ1メートルから2メートルの円柱型の火山岩が30個もの円を形成し、ナイジェリア版のストーンヘンジと呼ばれ、観光客に人気があります。最近では、ユネスコの世界遺産への登録を申請しています。
12月には「カラバカーニバル」というお祭りが開かれ、さらに観光客でごったがえします。「カラバカーニバル」はアフリカ最大のカーニバルで、11月30日から1月1日までの32日間行われます。なかでも12月26日と27日に行われるパレードがこのお祭りのハイライトです。コスチュームを身に付けた参加者が、キラキラにデコレーションされたいくつもの山車、生バンドやDJなどと一緒におよそ12kmにおよぶルートをパレードします。沿道は溢れかえるほどの人たちで埋まります。このパレードはテレビ中継もされ、5,000万人が観ています。  

■オススメの季節はいつですか?

ジ)もちろん乾季です。私が暮らす東部の乾季は11月から5月です。乾季には雨量を気にせずに行動する事ができます。一方、雨季は8月から10月です。大量の雨が降り、湿度が高い日が続きます。6月、7月はその年によってさまざまですが、雨量が増えてくる時期なので、注意が必要です。

■ナイジェリアのユニークな文化や慣習を教えてください。

ジ)ナイジェリアには「ニューヤムフェスティバル」というお祭りがあります。
このお祭りは、アフリカの国々で、エネルギー源になる主食の原料となるヤム芋にちなんだ特別なお祭りです。ナイジェリアの各地で開かれています。私が住む東部で行われるヤムフェスティバルは、大抵雨季が終わる8月最初の週末に開かれ、州や村、町など、さまざまな規模で行われます。州単位だとスタジアム、村単位だと村長さんのお家、といった感じです。共通点は、お祭りの時の儀式としてダンサー達が季節や自然の様子を描いた仮面を装着して特別なダンスをする事です。州単位のものだと、仮面をつけた2,000人以上のダンサーがユニークでカラフルな衣装を身に着けます。季節、自然の他、収穫されたヤム芋に宿る精霊に感謝する意味を持つダンスで、神々や祖先にその年に収穫したヤム芋を捧げます。

■ナイジェリアの食べ物について教えてください。

ジ)ナイジェリアにはよく食べられている5つの主食があります。
キャッサバから作られる「ガリ」(ウガリ)はナイジェリアの人に広く食べられている主食です。キャッサバの皮をむいてつぶしたものを水分を飛ばしながら発酵させ、こし、火にかける事で、長期保存が可能となり、一年を通して食べる事ができます。
ヤム芋から作られる「アマラ」は同じようにナイジェリア全土で食べられている主食で「ガリ」よりも少しコストがかかります。ヤム芋を乾燥させ粉末にしたものを茹で、お餅のように捏ねていただきます。
「お米」は日本人と同じようにナイジェリアの人達の間でも非常に愛されています。食べられているお米は、日本のお米の2倍程の長さがあります。日本のようにモチモチとした食感のお米もあります。
「オパッ」は、特にナイジェリアの東部でよく食べられていて、バンバラ豆を粉末状にしたものから作られます。葉で包み、蒸していただきます。
「アプ」は、キャッサバからデンプン質を抜き取ったものを水でこね、3,4日かけて発酵させたモチモチとした食感の主食です。ただ、デンプン質が抜かれているので、あまり栄養価は高くありません。うまく発酵が進んでいれば、発酵していても匂うことはありません。
私が好きなのは「豆」です。ナイジェリアではパタスコ豆、アイオン豆、ブラウン豆の3種類がよく食べられています。これらの豆を煮て、お粥状にしたものに野菜などを添えて食べるのが好きです。

■どんな飲み物がありますか?

ジ)ナイジェリアで「ンコチャ」と呼ばれているパームワインは、とても人気があります。ナイジェリア東部はパームツリーが多く、名産地とされています。また、、種子と核から採るパームカネルオイル、果肉から採るレッドパームオイルの性質の違う2種類のオイルも多く産出しています。
「モリンガティー」はハーブティーの一種です。モリンガは薬用植物で、マラリアなどの治療にも使われ、免疫機能によく働くと言われています。特に苦味はなく、マイルドな味なので飲みやすいです。

■どんなデザートがありますか?

ジ)雨季に食べる「アチチャ」という伝統的なデザートがあります。ココヤム(里芋)を乾燥させ粉末状にした後、水に浸し、2倍程に膨れ上がるまで待ちます。お湯に形成した「アチチャ」の素とジュウロクササゲ(アスパラガス豆)を入れ、水分がなくなるまで火にかけ続けます。そこに、塩、こしょう、玉ねぎとパームオイルを加え、できあがりです。塩、こしょうを加えても、とてもとても甘い食べ物です。

■結婚式について教えてください。

ジ)ナイジェリアの結婚平均年齢ですが、女性は若く20歳です。男性は28歳頃です。結婚式は地方によって形態もさまざまで、家族によってもいろいろです。プロポーズの時にエンゲージリングをプレゼントされますが、ナイジェリアではエンゲージリングを中指にはめます。もちろん結婚指輪は薬指です。一般的な結婚式の様子では、午前中から夕方まで一日かけてお祝いをします。結婚式の前に結婚写真を撮り、教会で式をあげます。永遠の愛を誓った後、家族、親せき、友達が集まり、パーティーをします。パーティーは大きなものになると、1,000人程集まる場合もあります。そういうケースの中には、友達の友達の結婚パーティーだったという事もあります。引き出物も出ますし、山のように大きなウェディングケーキのケーキカットもあります。また、みんなお揃いのドレスを着用する「アシェビ」と呼ばれるブライズメイドがつく場合もあります。花嫁は、式からパーティーが終わるまで、ドレスチェンジは行いません。最初から最後までウェディングドレス1着で過ごします。キリスト教の教会式を行う前に、民族衣装を着て伝統儀式を行う「伝統式の日」をするカップルもいます。

♪ 「オロランティバセミ」
ヨルバ族の言葉で“That’s my heart”という意味。

■お仕事について教えてください。

ジ)ナイジェリアの人達の間では、公的機関で働くという事は安定した生活を意味します。ですので、私も政府機関で働きたいと思い、公務員になりました。現在は、農業・農村開発省のウェブサイトのコンテンツ管理を担当しています。

■どんなことに興味がありますか?

ジ)農業研究に最適なアプリケーションをどのように使いこなすか、データの収集とその分析にはどのような操作がふさわしいかなど、コンピュータープログラミングに非常に興味があります。

■日本、帯広の印象はいかがですか?

ジ)2月16日に帯広に来ました。生まれて初めて雪を見た記念の日です。雪を見て、「違う大陸、違う国に来た。」と実感しました。日本の人達は、規律正しくきちんとしていて、フレンドリーです。ショッピングでイトーヨーカドーやメガドンキー、しまむらなどに行っても、店員の方々に丁寧な応対や接客をしてもらい、しっかり教育されていると思いました。ナイジェリアの人達も同じようにフレンドリーですし、きちんとしています。

■日本にいる間にチャレンジしたいことはありますか?

ジ)日本語の勉強をして、日本語での会話ができるようになりたいです。
JICAのレストランでは「ハラルフード」を提供しているのですが、とても気に入っています。ハラルフードの作り方を習ってみたいと思っています。

■JICA北海道(帯広)の研修の内容を教えてください。

ジ)「ICTによる農業情報の活用技術」といいます。農業機械のIT化やホームページの作成方法などを勉強しています。この研修が終わることには、農業生産データの収集と分析が実行可能になっていると思います。

■研修に参加することを決めた理由を教えてください。

ジ)勤務先の上司から研修の話を聞き、ICTに興味を持っていたのと、職場のポジション的にも今後必要となってくる内容を学ぶ事ができるので、研修に参加することを決めました。

■帰国後の展望を教えてください。

ジ)この研修で得たものをまわりの人に教えて、データ収集やそれをうまく活用していきたいです。

■最後にメッセージをお願いします。

ジ)みなさんとても素晴らしく、帯広の地域社会はとても生き生きとしていて、フレンドリーです。ここで暮らす余裕があれば、と思います。またここへ戻ることができる別の機会に恵まれますように、と祈っています。その時は少なくとも日本語でコミュニケーションが取れるようにしておきます。みなさんのフレンドリーな対応、関係に感謝し、この関係がずっと続くことを願っています。 もう一度重ねて、ありがとうございました。

The message I have for the listeners of radio in Obihiro. Anyother place I can’t get to.
I all the people live in Obihiro to keep it up in terms of their hospitality. They are very wonderful people. Obihiro Community is lively to live on and people are so friendly. I wish I can afford living here. I also pray to have another opportunity of coming here again. At least we are going to communicate with in your language. I thank them so much for their relationship which is so friendly and I hope I keep it up. And thank you very much.

♪ 「Celebration time」

■ありがとうございました!

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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