今週は、トルコ共和国(Republic of Turkey）をピックアップ！

＜国の位置＞
北は黒海、南は地中海に面し、西でブルガリア、ギリシャと、東でグルジア、アルメニア、イラン、イラク、シリアと接する。

トルコは、西アジアのアナトリア半島（小アジア）と東ヨーロッパのバルカン半島東端の東トラキア地方を領有。
アジアとヨーロッパの2つの大州にまたがる共和国。

首都…アナトリア中央部のアンカラ

＜面積＞
780,576平方キロメートル（日本の約2倍）

＜人口＞
74,724,269人（2011年12月、国家統計庁推定）

＜言語＞
トルコ語（公用語）

＜民族＞
トルコ人
（南東部を中心にクルド人、その他アルメニア人、ギリシャ人、ユダヤ人等）

＜宗教＞
イスラム教（スンニ派、アレヴィー派）が大部分を占める。その他ギリシャ正教徒、アルメニア正教徒、ユダヤ教徒等。

＜気候＞
国土が広いため、地方によって気候や降水量の差が激しい。一般的に夏は雨が少なく、乾燥しており、海岸部では蒸し暑い。冬期は曇りが多く、よく雨が降る。東部の高原地帯では積雪もあり、路面が凍結することも。内陸部は日中と夜の気温差が大きい。

＜トルコとヨーロッパ＞
トルコの国土は 95% がアジアのアナトリア半島にあり、人口でもアジア側が9割弱を占める。首都アンカラはアジア側に位置し、最大の都市であるイスタンブルはアジアとヨーロッパに跨る海峡都市である。日本の公式見解では、中東の国として分類されている[2]。また、歴史的にもセルジューク朝をはじめイラン（ペルシャ）やイラクの影響が強かった。しかし現代では経済的・政治的にもヨーロッパの一員として参加し、コペンハーゲン基準ではヨーロッパに分類されている。トルコ政府の公式見解では自国をヨーロッパの国としており、サッカー協会やオリンピック委員会などではヨーロッパの統一団体に属し、NATO、欧州評議会、西欧同盟、南東欧協力プロセス、南東欧協力イニシアティヴ、欧州安全保障協力機構（全欧安全保障協力会議の原加盟国）など諸々のヨーロッパの地域機関に加盟しており[3]、ヘルシンキ宣言にも署名し、現在欧州連合 (EU) へ加盟申請中である。

＜食事＞
トルコ料理は、トルコのトルコ民族の郷土料理であり、世界三大料理の一つである。
特徴として、
・中央アジアの食文化である羊を中心とした肉料理
・ヨーグルトやナッツ類を料理に使う
・黒海、地中海などの海産物を利用する
・地中海周辺で取れるオリーブオイルを使用する
・アラビア周辺からひろがった小麦粉とアジアの主食である米の両方を使う
など、東西の食文化を融合させた多彩な素材、味、調理法を持つことが挙げられる。
トルコの国内でも地域ごとに異なる特徴をもつ郷土料理もあり、例えば、北部黒海沿岸地域ではトウモロコシやアンチョビをよく使い、南東部ではトウガラシの風味が強いケバブ類を発展させており、西部では、特産のオリーブオイルの風味を活かした料理が多く、中央部の中央アナトリア地方では、パスタ料理がある。

出典・参考：外務省HP、ウィキペディアHP、地球の歩き方HP

今週は…
JICA研修員のムラットさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介からお願いします。

ムラットさん 以下ム）はじめまして。ムラットです。トルコのシワスから来ました。仕事は公務員です。どうぞよろしくお願いします。

■トルコはどんな国ですか？

ム）トルコの歴史はとても長く、その歴史の中で様々な民族、そして文明が栄えました。今でもその時代に築かれた建造物が数多く残っており、世界遺産にも登録されています。また、トルコには豊かな自然とその自然がなす美しい景色を堪能することができます。トルコに来る機会があったら、是非歴史的建造物や遺跡、そして自然を楽しんでください。

■トルコの輸出入品について教えてください。

ム）トルコの主な輸出品は、衣類や電化製品、車、農機具です。また、電子部品や工場などで必要となる機会設備、光学機器、鉄などを輸入しています。

■トルコの祝日について教えてください。

ム）トルコはイスラム教の国なのでイスラム暦にのっとった祝祭日があります。これはその年によって、日にちが異なります。例えば、断食月「ラマザン」明けにシェケル・バイラムやクルバン・バイラムと呼ばれる祝日が3日間ほどあります。シェケル・バイラムは断食の終わりを祝って甘いものを食べるお祭りです。
その他、西暦にのっとった祝日もあります。これは毎年同じ日にお祝いします。例えば、1月1日の新年や4月23日の独立記念日、子どもの日がそれにあたります。トルコのお祭りでは伝統的な踊りや歌を通して賑やかにお祝いします。

■普段話している言葉について教えてください。

ム）トルコでは家でも職場でもトルコ語を話します。ただ地域によって、クルド語やアラビア語も話されています。

■トルコ語のあいさつを教えてください。

ム）こんにちは⇒メルハバ
　　　さようなら⇒ホッシャカル
　　　ありがとう⇒ティシュクレデル

♪エアカン・オグール 「ディバネ　アスィック　ギビ」
　トルコでは有名なギター奏者で主にフォーク音楽を作曲している。世界でライブ活動を行っている。

■観光客にオススメの場所を教えてください。

ム）トルコ西部に位置するイスタンブールは世界でもっとも美しいと言われている都市の一つです。イスタンブールは首都のアンカラよりも大きく、トルコ最大の都市です。また、かつての帝国が位置していた場所で、現在はトルコの経済、金融の中心地です。1600年にわたって首都として栄えたため、貴重な建造物など見どころがたくさんあります。また、都市はヨーロッパとアジアの両方をまたいでいるため、アジア、ヨーロッパ両方の文化が街中に広がっていて、アジア・ヨーロッパの文化を同時に楽しむことができます。イスタンブールで是非紹介したい場所は、イスタンブールの南にあるトプカプ宮殿です。オスマン朝の君主が400年近くにわたって住んでいた城で、広大な敷地になっています。中には図書館や君主とその家族が生活した場所ハレムなどあり、貴重な建物や資料が残っています。
広大な自然を楽しみたい、という方にお勧めなのが首都アンカラの南東に位置するカッパドキア。カッパドキアは大きくて面白い形をした岩が広範囲にわたって広がっている地帯で、長い年月をかけて造られた自然の神秘を見ることができます。まさに圧倒される景色です。
トルコは国土が広いため気候も場所によって様々です。いつも天気がよく過ごしやすい地域もありますし、季節によっては雪が降る地域もあります。みなさんの好みに合わせて旅行時期を選んでください。

■トルコ料理について教えてください。

ム）国土が広く、多様な民族が住んでいるトルコなので料理も地域によって様々です。ヨーロッパに近い西の地域ではあまり油を使いませんが、東側に行くほど油っぽく、辛みがあり、味も濃くなります。また、南側は太陽の日差しが強いため、とても辛い赤唐辛子ができます。そのため辛い料理が多いです。また、黒海沿岸では魚料理が多いです。でも牛肉の塊を回転させて肉を薄く削ぎ落としたドルネ・ケバブはどこに行っても人気の料理です。削ぎ落とした肉をサンドイッチにして食べるのが定番です。
トルコの主食はパンで、チーズ入りの調理パン「ポアチャ」や、お店でよく売られているドーナツパン「スィミット」、ピザのように具がのったパンなど種類がたくさんあります。それから、米を使った料理「ピラウ」の種類も豊富です。

■どんなスウィーツがありますか？

ム）トルコのお菓子は種類が豊富です。パイのハチミツ漬け「バクラワ」や麺状の生地を焼きあげてシロップをかけたお菓子「テル・カダイフ」、「ターキッシュデライト」として世界中で知られているお菓子「ロクム」などあります。「ロクム」はナッツと砂糖、でんぷんで作られるお菓子でやわらかくて甘くておいしいです。それからトルコの伸びるアイスクリーム「ドンドゥルマ」も人気があり、よく食べられています。

■トルコの飲み物というと…何ですか？

ム）トルコの紅茶「チャイ」は私たちにとって欠かせないものです。「チャイ」はトルコの伝統的な方法で作られる紅茶で、町のあちこちに「チャイ」を売っているお店があります。食事の時はもちろん仕事中にも必ず飲みます。私自身一日だいたい10杯は飲んでいます。
それからトルコはトルココーヒー「テュルク・カフヴェスィ」も有名です。粉ごと煮出してコーヒーの上の澄んだ部分だけを飲みます。また、飲んだ後にコーヒーに残った粉の形で占いをすることもできます。

■人気のスポーツは何ですか？

ム）サッカーです。トルコでは小さい頃からサッカーをして遊びます。私自身サッカーがとても好きで、週末になると友達と一緒にスタジアムにサッカーの試合を見に行ったり、テレビで観戦したりします。
また、トルコの国民的スポーツはレスリングだと言われていて、オリンピックでもこれまで一番多くメダルを獲得している種目です。現在、2020年の夏季オリンピックの開催地としてイスタンブールが立候補していますが、トルコでオリンピックが開催されることを願っています。

♪トルコの民謡「チェチェンの娘」

■帯広の印象はいかがですか？

ム）帯広に着いたとき、思ったよりも自然が多い場所だと思いました。また建物なども、もっと込み合って建てられている場所だと思っていましたが違いましたね。帯広はとても良い場所だと思います。今は冬なのであまり分かりませんが、木々がたくさんあり自然豊かな街なんだなと思いました。それから日本の人は私たちにとても親切で、礼儀正しく接してくれます。いつも助けようとしてくれます。

■お仕事は何ですか？

ム）スィヴァス県の食糧農業家畜庁　農村開発組織課で働いています。

■ムラットさんの研修コース「農業地域における経営力、マーケティング強化による地場産業振興」について教えてください。

ム）ＪＩＣＡ北海道（帯広）ではマーケティングの基礎知識や事業戦略などについて学びました。また、実際に民間企業を見学し経営手法についても学びました。ここで学んだことはトルコにとって役立つことが多く、帰ったら必ず実践していきたいと思いました。最初にここで得た知識と技術を報告書としてまとめ、そして同僚に伝えていきたいと思います。

♪エアカン・オグール「ブグン　ベン　ビール　グーツェル　グルドゥン」

■最後にメッセージをお願いします。

ム）I am really glad to be here and to see one of the most developed country. There is so much I can learn from your unique culture. Thank you so much for your kindness and thank you JICA for having us here.

先進国である日本に来ることができ本当に嬉しく思っています。日本には独自の文化・習慣があり、その文化や習慣から多くのことを学びました。みなさんの優しさに感謝します。また研修に参加する機会をあたえてくださったJICAに感謝します。

■ありがとうございました！