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JICA帯広研修員 - マウロさん(アルゼンチン)

JICA帯広研修員

アルゼンチン

JAGA

この記事の投稿者JAGA

  • 4339

今週は、アルゼンチン共和国(Argentine Republic)をピックアップ!

<国の位置>
南アメリカ南部に位置する連邦共和制国家。
西と南にチリ、北にボリビア・パラグアイ、北東にブラジル・ウルグアイと国境を接し、東と南は大西洋に面する。
ラテンアメリカではブラジルに次いで2番目に領土が大きく、世界全体でも第8位の領土面積を擁する。

首都…ブエノスアイレス

<面積>
278万平方キロメートル(日本の約7.5倍)

<人口>
4,109万人(2012年、世銀)

<国民>
アルゼンチンの国民はヨーロッパ系が85%、メスティーソおよびインディヘナなどが15%である。もっともヨーロッパ系アルゼンチン人の占める比率は89.7%から97%と資料によって大きな差があり、近年の研究では実はアルゼンチン国民の56%に先住民の血が流れていることが明らかになっており、自らを白人だと認識しているアルゼンチン人の過半数に、実は先住民の血が流れていることになる。
ヨーロッパ系アルゼンチン人にはイタリア系、スペイン系の住民が多い。このイタリア系統の荒い言葉遣いが現在のアルゼンチン人全体の性格に受け継がれているため、アルゼンチンのスペイン語にはイタリア語のナポリ方言の影響が強く見られる。

<ブエノス・アイレス>
‘南米のパリ’とも称されるアルゼンチンの首都ブエノス・アイレス。南米の風土・文化のなかで造られたヨーロッパ風の街並みは、独特の空気感があり、どこか懐かしい気持ちにさせる。タンゴやサッカーに留まらず、レトロなカフェやバーで休憩したり、最新のショッピングを楽しんだり・・・さまざまな楽しみ方ができる。

<タンゴ>
19世紀後半ブエノス・アイレス唯一の港町だったボカでうまれたといわれている。当時、町にはヨーロッパ及び中南米諸国の多彩な文化や風習が入ってきた。音楽も、ヨーロッパからワルツやポルカ、キューバからはハバネラ、そしてウルグアイからカンドンベなどがもたらされ、それら複数の民族音楽が融合しタンゴが生まれた。もともとタンゴは、ブエノスの裏町といってもよかったボカで、単身で海を渡る労働者の男たちの哀歌であり踊りであった。次第に娼婦を相手に踊られるようになり、独特の色気と情熱があるものに変化していったという。第一次大戦後、パリなどのヨーロッパへ渡ったタンゴだったが、時を同じくしてアルゼンチンに不世出の歌い手カルロス・ガルデルが登場する。彼の甘くノスタルジックな歌はタンゴを広く世の中に広めることになった。1950年代には、演奏家アストル・ピアソラがジャズなどの新しい要素を取り入れ、タンゴを現在みられる官能的で甘いリズムへと昇華させた。ブエノスの街角で、タンゲリータ(タンゴの生演奏とプロの踊りが楽しめるお店)で、この町で生まれ育った美しいタンゴを堪能しよう。

出典・参考:外務省HP、ウィキペディア、地球の歩き方

今週は…
JICA研修員のマウロさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

マウロさん 以下マ)はじめまして。マウロです。アルゼンチンのポートマガリンから来ました。どうぞよろしくお願いします。

■アルゼンチンはどんな国ですか?

マ)とても面白い国です。広大な面積があり、世界で8番目に大きい国です。アルゼンチンには異なる地形、気候、そして環境が存在しています。地域によって森林が豊かだったり、乾燥していたり、農業やワイン造りに適していたり、と多様性に富んでいます。都市は人が多くてコンクリートだらけですが、都市から一歩出てみると素晴らしい世界が広がっています。アルゼンチンは日本と12時間も時差があるため、時差ボケが抜けるまでは寝不足になり大変ですが、1週間もしたら慣れるはずです。

■アルゼンチンの産業について教えてください。

マ)塩を輸出しています。ヴィアナという地域はとうもろこしや塩など食を生産する環境が整っていて、これから多くのものを生産し、輸出する計画があります。

■普段は何語を話していますか?

マ)アルゼンチンではスペイン語を話します。大学でもスペイン語が主に話され、英語はほとんど使いません。アルゼンチンで話されているスペイン語は他のスペイン語圏で話されているスペイン語とは異なります。また、アルゼンチンの国内でも地域によってスペイン語が違います。例えば、もともと私は首都ブエノスアイレスに住んでいましたが、ブエノスアイレスでは「こんにちは。お元気ですか?」のことを、「オラ!コモテバ?」と言いますが、私が今住んでいるブエノスアイレスから800キロ離れたチュブ州では「コモテ エバ?」と言います。理解はできないほどではないのですが、ちょっと発音が異なります。

■スペイン語のあいさつを教えてください。

マ)こんにちは⇒オラ
   さようなら⇒チャーオ
   ありがとう⇒グラシアス

♪ ミゲル・マテオス 「オブセスィオン」

■観光でオススメの場所を教えてください。

マ)イグアスの滝は一番のお勧めです。世界遺産に登録されていて勢いよく流れてくる水を見ていると爽快な気持ちになります。それから世界でもっとも南にある都市ティエナ・デル・フエゴ州のウシュアイアがお勧めです。郊外には氷河やティエラ・エデ・フエゴ国立公園があり、自然の景色が楽しめます。また、南米のスイスと呼ばれているバリローチェという町もお勧め。内陸部にあり、大自然が広がっていて森、山、湖で思う存分自然と遊ぶことができます。そして私の町チュバ州ポートマガリンも訪れてほしい。パタゴニア地方の町で素晴らしい自然遺産を楽しむことができます。ライオンを見ることができますし、水が澄んでいて綺麗です。雄大な自然の中に都市がぽつんとある感じです。

■ベストシーズンはいつですか?

行きたい場所によって異なります。イグアスの滝に行く場合は、夏は猛暑で湿気が高いため、冬に行った方がいいでしょう。スキーができるバリローチェに行くなら、もちろん真冬に行かないとだめです。私の町ポートマガリンであれば、年中気候が良いですが、海にでてクジラを見に行くなら4月から11月がベストシーズンですね。

■アルゼンチンの料理について教えてください。

マ)アルゼンチンではお肉を食べる習慣があります。質の良い肉を生産していて、アサードという料理が非常に有名です。バーベキューのように炭火で焼いた料理で、私たちは牛肉をよく食べるため、アサードも牛肉がメインです。それからエンパナーダという料理もあります。薄い生地の中にハムやお肉にチーズ、レーズンなどを入れて、先端をとじます(餃子のように)。パイのような生地で、油で揚げてもいいですし、オーブンで焼くこともできます。オーブンで焼くのが一番美味しいです。

■アルゼンチンのお勧めの飲み物を教えてください。

マ)アルゼンチンワインはとても有名です。マルベックという特別な蒲萄で作ります。ワインの生産地はアンデス山脈麓にあり、特にアルゼンチン西部にあるメンドーサという町では国内で生産されているワインの70%を占めています。アルコールが入っていない飲み物ではマテ茶です。アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイなどの国でも飲まれており、特別なポットにストローがついています。日本の緑茶のような感じでとても身体に良いです。マテ茶を飲むことは社交の場のツールでもあります。一つのポットでマテ茶をシェアして飲み、信頼関係を深めます。

■人気のあるデザートを教えてください。

マ)「フレコィ・バタター」というスウィーツがあります。「フレコィ」はチーズのことで「バタター」はさつまいもです。チーズを甘いさつまいもの上に載せて溶かし、切って食べます。甘さが口に広がってとても美味しいです。チーズはその他、様々なスウィーツに使われます。例えば、「メンブリージョ」と呼ばれるアルゼンチンではよく食べられる日本の羊羹のようなお菓子がありますが、メンブリージョを切ってチーズと重ねて食べます。ワインとの愛称が良いです。また、北アルゼンチンでは「ケシージョデカベラ」と呼ばれるお菓子があります。羊肉にはちみつとナッツで味付けをした甘い料理です。アルゼンチンはスペインやイタリア、ドイツなどから多くの移民たちが集まった国なので、チーズをよく食べます。また、様々な国の文化が存在するため、調理の仕方もそれぞれの国の調理方法が混ざり合っています。その結果、アルゼンチン独自の料理ができるのです。

■アルゼンチンの人たちが好きなことはなんですか?

マ)もちろんサッカーです。マラドーナ、メッシはアルゼンチン出身の選手でもっとも有名です。町の中にサッカーができそうな場所があれば、人々が自然と集まってきて必ずサッカーの試合が始まります。私もサッカーが大好きです。私の母方の祖父は1966年にアルゼンチンの代表チームのコーチをしていたことがあり、FIFAの大会にもコーチとして参加したことがあります。また、イタリアやスペインなどのクラブチームでコーチをしていたこともあります。

■アルゼンチンの有名人を教えてください。

マ)メッシ、マラドーナはもちろん有名です。それからアルゼンチンにはノーベル賞を受賞した人が多数いて、文学賞ではホーサイという人がとても有名です。それから政治的にはエビータが有名です。映画にもなりました。それから、ファワン・ローリは医療の世界ではとても有名でアメリカで活躍しています。スポーツ界ではフワンマルティン・デルポトロがテニスのランキング7位です。

■どんなお祭りがありますか?

マ)アルゼンチンは大きな国なので州によって毎年様々なお祭りが行われます。私が住んでいるパタゴニア地方のチュブ州は、アルゼンチンに海を超えて初めて人が入ってきた記念すべき場所であるため、毎年7月28日にはそのことを忘れないために式典が開かれます。当時イギリスのウェールズ地方から人が入ってきたということで、その式典に出席する人はみんなウェールズの人たちが、かつてアルゼンチンに入ってきた時と同じような伝統的な格好をします。

■民族衣装はありますか?

マ)ボンバーチャという伝統的なズボンがあります。裾にはボタンがあって、開けたり閉めたりすることができます。アルゼンチンにはパンパと呼ばれる独特の大草原があり、その地帯に行く場合はボンバーチャの裾をしっかりと閉めて、ブーツを履くと長い草に悩まされることも、蛇に噛まれることもなく、仕事ができます。また、馬に乗るときも裾が邪魔になることがありません。農地では誰もが履いているアイテムです。これはもともとイタリアからきている文化です。アルゼンチンは新しい国なので、伝統的な衣装はあまりありません。

■週末はどんな風に過ごしますか?

マ)妻とルカ11歳、マルティン8歳、フィナ4歳の5人でポートマガリンの田舎の方に住んでいます。週末は子どもとゆっくりご飯を食べたり、最近ではラベンダーの生産を始めたので、その作業をしています。まだ始めたばかりなのでどうなるか分かりませんが、ラベンダーがうまく咲いて、香りを楽しめるものを作りたいと思っています。週末は、家族と過ごすための時間です。
私はイタリア系の家なので食事をする時間はとても大切にします。食前酒から始まり、前菜、メインディッシュ、副菜があり、デザート、コーヒー、最後にイタリアのお酒「グラッパ」を飲みながら語り合います。日本に来る前も、家族が集まり私の父が1時ころアサードを焼き始め食事が終わったのは4時くらいでした。3、4時間は普通です。家族と深く語り合うことを大切にします。

■趣味・特技を教えてください。

マ)私は合気道二段で、自分の道場でいつも稽古をしています。また合気道を生徒に教えています。1997年に合気道をはじめたのでもう16年ですね。合気道はもともと日本人の先生に教えてもらいました。2005年から自分の道場を開き、教え始めました。もちろん、みんな合気道着を着て練習します。日本にも道着を持ってきたので、どこかで道場に行けるチャンスがあれば参加したいと思います。アルゼンチンには合気道に関する資格を持った人がいて、本道場と呼ばれる場所で定期的に資格試験が行われます。しかしながらアルゼンチンでは合気道はあまり知られておらず、柔道の方が有名です。合気道を始める前は韓国のテコンドーを長い間行っていましたが、相手を叩くという行為をしないスポーツがしたかったのです。それで合気道を見つけ、勝つとか負けるというものではない、武道の精神性、自分自身の心を鍛錬するというところが気に入りました。

♪ ディエゴ・ドルレス 「タル・ベス」

■帯広の印象はいかがですか?

マ)とてもいいところです。私が住んでいる場所の近くオージョという町があり、その町の雰囲気にとても似ています。

■日本に来て驚いたことはありますか?

マ)2009年に別のコースで日本に来たことがあります。2009年に来たときは本当に驚くことが多かったです。人に対して敬意をしめす態度には本当に驚きました。もう2回目なので文化になれました。名古屋での研修のときに、合気道の先生に出会いました。彼は合気道に関する様々なことを学びました。

■日本食はいかがですか?

マ)日本食の味はすごく好きです。ただ、量が私たちアルゼンチン人にとってはちょっと少なく、あまりお腹がいっぱいになりません。2009年に日本に来たときは1ヶ月半で5キロ減りました。私たちは本当にたくさんの量を食べるので3人前くらい必要ですね。でも日本食の味は本当に美味しいです。

■お仕事はなんですか?

マ)パタゴニア国立大学で地理学部の教授であり、研究員でもあります。学生は18歳から60歳と幅広い年齢層の人たちが学びに来ています。地理が大好きな学生たちです。17,000人の様々な経歴やもった学生たちが、全国から学びに来ています。とても大きな大学です。

■研修コースについて教えてください。

マ)釧路や東京、京都、沖縄のエコツーリズムを実施している場所を視察しました。釧路湿原の湿地帯保全の取り組みや、国立公園の管理・運営や歴史的な遺跡とエコツーリズムをどのようにコラボレーションして行っているかなど、多くのことを学びました。大変素晴らしい研修コースでした。
アルゼンチンではエコツーリズムは新しい分野で、遺跡などの名所をただ単に訪れて見るだけというツアーとは異なります。より教育的な視点から環境を護って行く必要があり、力を入れていかなければならない分野です。研修を通して日本国内で美しい自然を守ることを目的として実践しているエコツーリズムを学び、アルゼンチンの美しい自然を保護しながら、観光を楽しんでもらうために最も効果的なエコツーリズムを計画し、人々に浸透させていきたいと思っています。

■最後にメッセージをお願いします。

マ)研修に参加する機会を与えてくださったJICAに感謝しています。この研修コースはアルゼンチンにとって非常に重要です。いつかアルゼンチンに来てください。そしていつか一緒により良い世界を作っていけることを願っています。

I would like to thanks JICA for the opportunity. That is very important for us for me particularly for the country, Argentine. I hope you can visit us. We hope we can join together to make the world better place.

♪ ホワン・カルロス・バグリエト 「エル・テンパノ」

■ありがとうございました!

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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