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JICA帯広研修員 - ニコリンさん(アルバニア)
JICA帯広研修員
アルバニア
この記事の投稿者JAGA
今週は、アルバニア共和国(Republic of Albania)をピックアップ!
ヨーロッパで最も謎に満ちているといわれる国、アルバニア共和国。歴史を通じて大国の支配・占領を受けてきた。第2次世界大戦後は共産主義国として独立、その後約40年間鎖国政策をとる。1990年には市場経済を導入してからは、経済は順調に成長。インフラはまだ充分とはいえないが、ローマ 時代の遺跡や美しい自然を満喫する旅に出かけませんか?
<国の位置>
ヨーロッパ中央部、バルカン半島の南岸、アドリア海沿いに位置。
首都…ティラナ(約55万人)
<面積>
約28,700平方キロメートル(四国の約1.5倍)
<人口>
約316万人(2009年:世銀)
<民族>
アルバニア人
<宗教>
イスラム教(約70%)、アルバニア正教(約20%)、ローマカトリック(約10%)
ヨーロッパの中でイスラム教徒が国民の半数を超える唯一の国。
<気候>
穏やかな地中海気候に属する。
1年を通して温暖で、冬でもマイナスになることはほぼない。
<主要産業>
農業、工業、製造業(世銀2008年)
出典・参考:外務省HP、ナショナルジオグラフィックHP、地球の歩き方HP
今週のゲストは…
JICA研修員のニコリンさん
■アルバニアのどんなところが好きですか?
ニコリンさん 以下ニ)自然と人です。どちらも素晴らしいです。まず美しい自然については、草原・丘・高い山々、そして北から南まで続く海岸線は、地中海気候に包まれ、長い夏の間中ずっと楽しめます。人々は誠実で寛大、賢明で好奇心旺盛な国民です。親身になってお客様を手厚くもてなします。
■普段は何語を話していますか?
ニ)アルバニアでは、たった一つの公用語としてアルバニア語が話されています。アルバニア人の多くは複数の言葉、例えば英語、イタリア語、ギリシャ語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語などを話すことができます。わたしと妻はアルバニア語と英語を話しますが、3人の子供たちはイタリア語もしゃべります。娘はさらにスペイン語も話せるんですよ。
■アルバニア語での挨拶を教えてください。
ニ)こんにちは⇒ポルシェンデティエ
さようなら⇒ミルディタ
ありがとう⇒ユ・ファレミンデリトゥ
■アルバニア語で好きな言葉を教えてください。
ニ)“ユ・ファレミンディティエ”と“デ・ミル・パッシム”。
「ありがとう」と「また会いましょう」です。
♪アレクサンドル・ジョーカ「エ ドゥア ダシュリン」
切ないラブソングですが、ダンスナンバーでもある。
■アルバニアのオススメスポットを教えてください。
ニ)ティラナ、ドゥロス、ヴロラ、シュコドラがおすすめです。アドリア海に面した場所で、休日を楽しむにはピッタリの場所です。暖かいビーチと透明な海、素晴らしいホテルがあります。それから、大陸性気候の地域ポグラデツ、トロポヤ、コルチャなど高地では、新鮮な空気を楽しみながらハイキングをしたり、レストランで地元の料理を食べたりできます。
■オススメのシーズンはいつですか?
ニ)アルバニアは1年を通していつ来ても楽しめます。強いて言えば、6月~10月がアルバニアの地中海性気候を最も楽しむことができます。4月~10月には北に広がる美しい山脈を見ながら、地元でとれたオーガニックの野菜を使って作ったホームメイドの食事を楽しめます。
■アルバニアの料理について教えてください。
ニ)アルバニアは西洋と東洋の境目に位置する国なので、料理も両方の文化、特にイタリア、ギリシャ、トルコなどから影響を受けています。アルバニアでは、前菜から肉料理、魚、パンやパイ、スープ、デザート、食後の飲み物まですべてをいただきます。
■好きな料理を教えてください。
ニ)たくさんありますが、伝統的なアルバニア料理のタバコシ(ヨーグルトと一緒に焼いたラム肉;見た目はグラタン)やビレック・シュキプタルミ・ペリメ(野菜のパイ:見た目はピザ)が好きです。
■どんなデザートがありますか?
ニ)バクラバ(トルコ発祥のパイ)、ハルヴァ(中東発祥のお菓子)、カダイフ(トルコ発祥の麺状のお菓子)!
■日本の観光客にアルバニアについて知ってほしいことはありますか?
ニ)そうですね、起源、初期の歴史、長い間他の国に支配されていながら独立を守ったこと、辛かった共産主義時代の鎖国政策のことなどですね。この頃は他の国からのすべての物の侵入が禁止されていました。
■そんな歴史からアルバニアは「バルカンの秘境」とも呼ばれているんですね。ところで、アルバニアはある歴史上の偉人の出身地だとお聞きしました!
ニ)はい、この小さな国はマザーテレサの出身地として有名です。彼女は生前123の国で610のチャリティーを行いました。その活動を讃えて、1979年のノーベル平和賞をはじめたくさんの賞を受け取っています。アルバニアの国際空港にも彼女の名前が付けられています。
■マザーテレサはアルバニア出身だったんですね。それではニコリンさん、アルバニアに旅行しようと考えているリスナーの皆さんにアドバイスをお願いします!
ニ)ぜひ休暇には、遊びに来てください。地元オーガニック野菜で作ったホームメイドの料理を楽しんでください。アルバニアにはあなたの素敵な休日に必要なものすべてが揃っています。一度来たらきっともう一度来たくなります。アルバニアには毎年世界中から300~400万人の旅行者が訪れます。ぜひ自分の目でアルバニアの魅力を確かめてください!
♪「ネン テレサ」
マザーテレサの生誕100年を記念して作られた曲。
アルバニアではマザーテレサを「ネン テレザ」と親しみ持って呼んでいる。
■ニコリンさんのお仕事について教えてください。
ニ)わたしは農業エンジニアで、普及員として働いています。北部のアドリア海に面したレジャ県の局長を任されています。
■ご家族について教えてください。
ニ)25年間連れ添ったすばらしい妻と3人の子どもがいます。クリスチャン、ジョセフィーナ、ドナルドはみんな素晴らしい生徒です。ご褒美に週末は一緒に遊んだり彼らのために料理をします。
■週末はお子さんと過ごすことが多いんですか?
ニ)はい、家族と過ごすことが多いです。子どもたちと一緒に遊ぶ時は、必ず娘とわたしがチームで、息子二人が相手です。負けるのが嫌いなので、必ず勝つように作戦を立てます。週末には友人や親戚に会いに行ったり、家の周りの庭いじりしたりするのも好きです。
■いろんな野菜を育てているということですが?
ニ)はい、1.2haの小さな農場を持っていて、そこでは主にオリーブを育てています。また、家の周りの庭では家族のためにサラダ菜、トマト、キュウリ、ペパロニ、玉ネギ、ネギ、ホウレンソウ、キャベツ、ブロッコリなどの野菜や、リンゴやナシ、プラム、ブドウ、オレンジ、レモン、キウィなどのフルーツをオーガニックで育てています。
■ニコリンさんは3月20日からJICA北海道(帯広)で研修を受けているそうですが、帯広での生活はいかがですか?
ニ)自由な時間はいつも帯広の自然を楽しんでいます。帯広の森でのジョギングやプールに出かけたり、国際センター周辺の景色を楽しんでいます。帯広はごはんもおいしいですね。お寿司とお酒も気に入りました。
■日本に来て驚いたことはありますか?
ニ)はい、昨年起きた大震災の被災地の復興に日本の皆さんが協力していることです。今、日本で研修を受けていること、日本の文化や皆さんの強さ、もてなしの心を学べることに誇りを感じています。
■研修コース、「ゼロエミッション型農業・農村開発」コースはどんな研修コースですか?
ニ)「ゼロエミッション型の農業・農業開発」は今必要なことを未来に借りを作らない方法で解決するということです。農業を持続的に行っていくためには、土地、水、エネルギーなどの自然資源や人間などが必要ですが、持続不可能な農業を行えば、自然資源の品質や量が低下し、将来、生産活動ができなくなってしまいます。
■具体的にはどんなことを学んでいますか?
ニ)研修コースでは、社会問題を解決していくためのサポート技術やバイオマスや自然エネルギーなどの代替エネルギーの普及方法を学んでいます。農家や農業団体と一緒に働く普及員として活動していくために重要な知識や技術を得ることができました。
■最後にメッセージをお願いします!
ニ)日本に神のご加護を!研修中のすべてのことに感謝しています。また日本に来たいと思っていますし、また会いましょう。
God bless you and people in Japan. Thank you for everything you have done for us in this period of time. Hope to come back and see you again.
■ありがとうございました!
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