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帯広の森 100年の計画(40周年) 街の周りに広がる森

公平の「教えて!十勝」

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この記事の投稿者JAGA

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帯広の森 100年の計画(40周年) 街の周りに広がる森

今日は、40周年を迎える「帯広の森」について、教わりたいと思います。

帯広市 都市建設部みどり課係長 大林 健一(おおばやし けんいち)さん、
帯広の森の管理運営を行っている「はぐく~む」 副施設長
日月 伸(たちもり しん)さんに、お越し頂きました。



―帯広の森は、野球場があったり、
現在スケートのワールドカップが行われている
アイスアリーナがあったりしますが、どのような構成になっていますか。



大林さん: 

帯広の森は市街地の南西部に位置し、
406.5haの面積と幅が約550m、
帯広畜産大学から芽室町境界付近まで、
約11キロメートルの延長を持っている都市公園です。
     

帯広の森の中には、ご紹介のとおり、
運動施設が集積されているほか、
帯広の森の拠点施設である「帯広の森・はぐくーむ」をはじめ、
国際交流施設である「森の交流館・十勝」や
「JICA国際センター・帯広」などの施設があります。
また、園路やあずまやなどの休憩施設もあり、
森林浴や散策、ジョギングなどが楽しめるほか、
帯広の森に隣接する「帯広の森市民農園・サラダ館」あり、
周辺も含め、多様な楽しみ方ができます。



―どのような植物、動物たちがいますか。



日月さん:
 
大半は市民の手で植えられ、育てられた木々で、
植栽木は60種、約24万本余りです。
主な樹種は、カシワやミズナラ、ハルニレ、ヤチダモ、シラカンバ、
トドマツなど、様々な外国の樹種が多いのも特徴です。
       
花は春に咲くフクジュソウから始まり、
秋頃まで順番に入れ替わりながら花を楽しめます。
オオバナノエンレイソウ、オオウバユリなどの群生地もあります。

鳥はシジュウカラ、ゴジュウカラなど身近に見られるものや、
アカゲラなどの森林性の鳥を見ることができます。森林性の鳥達は、
木が生長したため、棲めるようになりました。

動物たちも棲んでいます。
エゾリスやキタキツネ、夜行性でめったにお目にかかれない
エゾモモンガです。

40年経つと、鳥が運んだり、リスが埋めた種から木が成長し、
人が作った森とは思えないような景色が広がっています。
写真を撮りに来ている人もいますよ。




―街の近くに森が広がっているって素敵ですね。
  帯広の森が40周年とご紹介させて頂きましたが、
  もともと帯広の森はなかったのですか?



大林さん:
 
ここ帯広・十勝は、もともとはカシワが主体の原生林で、
アイヌ民族が主に暮らしていましたが、
明治時代に晩成社による開拓の鍬が入り、森が切り開かれ、
市街地や農地に転換されていきました。

太平洋戦争後、日本国内は復興に伴う高度経済成長期となり、
地方都市においても人口増大が爆発的に起こり、
都市の無秩序な拡大がまちづくりの大きな課題となりました。
帯広市においてもそれは例外ではなく、
人口はかなりの勢いで増加し、
市街化区域の拡大の歯止めに何らかの対応を迫られていました。

そういった状況の中で、当時の吉村博市長は、
農地であった場所に木を植え、市街地の南西部に森をつくり、
十勝川と札内川にある河畔林との連携によって、
緑で市街地を囲うといった構想を掲げ、
100年の帯広の森づくりが始まりました。
    
昭和50年から30回にわたり、
のべ15万人の参加で開催された市民植樹祭や、
平成3年から15回にわたり、のべ1万3千人の参加で開催された
市民育樹祭によって、多くの木々が植え、育てられてきました。




―計画は順調ですか?現在、どのような問題点がありますか。



大林さん: 

平成16年に市民植樹祭が、
平成17年に市民育樹祭がそれぞれ終了したことで、
多くの市民が帯広の森に一同に会し、
一日森づくりに参加するといった事業がなくなり、
市民と帯広の森の距離が離れ、
関心が薄れているように思っています。
      
今では、残念ながら、多くの市民が帯広の森といえば
「スポーツ施設」のことと認識していると思われ、
帯広の森が広大な面積を有することや、市民参加による
帯広の森づくりの成り立ちなどを知る市民の皆さんも
少なくなっていると考えています。




―市民はどのように帯広の森に関わることができますか。
  


日月さん:
 
まずは、帯広の森に脚を運んでいただき、
散策などをすることで、森の中に身を置いて、
森に親しんで頂きたいと思います。
冬でも黒館スキーコースあり。用具の貸し出しを行っています。

帯広の森の拠点である、「帯広の森・はぐくーむ」
http://haguku-mu.net/
では、週末を中心に、生き物ごよみや薪割体験、
焚き火パン、グリーンウッドワーク等、
森にかかわる様々な行事を行っています。

時間帯や規模、年齢等に応じて
オーダーメイドでプログラムも
提供しています。もっと関わりたい人は、
はぐくーむのボランティア組織で
ある、帯広の森ファンクラブに加入されたり、
間伐などの森づくり作業を進める市民団体に
加入されてみてはいかがでしょうか。
現在、森の活動団体5団体と森の少年隊があります。



―今月、「帯広の森」について、
 広く市民の皆さんと意見を交換し合う機会を
 予定されているそうですね。


大林さん:

はい。帯広の森づくりが始まって40年の節目を迎え、
帯広の森の今の姿や将来の姿、
市民の関わりなどについて、
参加者全体で議論する場ということで、
来る11月30日(日)14時から、
「帯広の森づくり40周年記念ティーチ・イン」と題し、
日航ノースランド帯広2階ノースランドホールにて開催する運びと
なっています。



―ラジオをお聞きの皆さんにメッセージをお願いします。



日月さん:

都市のまわりに広大な森をつくるというのは
全国でもほとんど例がなく、全国に誇れる取組です。
帯広の森は十勝の人々によって植えられ、
育てられた森で、植樹から40年たち、
少しずつ森らしくなってきています。
これからも、森を親しむ人、触れ合う人があって、
帯広の森は守られ、育っていきます。
是非、気軽に帯広の森にお越し頂き、
はぐくーむも気軽に立ち寄って下さい。



―ありがとうございました。

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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