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北海道の小学生は農業を学んでいた!元帯農校長 伊東捷夫さん

公平の「教えて!十勝」

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この記事の投稿者JAGA

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北海道の小学生は農業を学んでいた!元帯農校長 伊東捷夫さん

今日は、「忘れられたもう一つの学校教育  北海道初等中等農業教育史・資料編」を自費出版した元帯広農業高校 校長の伊東捷夫(いとう かつお)さんに農業教育についてお話しを伺いました。

―農業教育史に関する資料を集めようと思った理由は
  何だったのしょうか―

30年程前に、大正10年発行で現在の5、6年生に当たる生徒を対象とした教科書を入手し、現在の高校生にも通じるような農業教科書であったことに驚きました。

「戦前には小学生が職業教育として農業を学んでいたのだ・・」と、
そのことをずっと心に刻み続け、この度、教育に関係する資料を集め、また、実際に教育を受けた人々から聞き取りを行い、後世にしっかりと遺していきたいと考えました。

―子供のころから農業を勉強した祖先のおかげ、今の十勝の農業があると?―

はい。 農業とは「アグリ・カルチャ」、即ち「文化」です。

十勝の農業は、先住民としてのアイヌ文化の歴史を踏まえ、明治の開拓以来現在まで130年の人々の暮らしがあり、そこには常に農業が地域産業の基盤として存在し、引き継がれて来ました。

昭和30年頃まで日本は食料不足が続く時代、
学校ではそのための農業学習が日常的にあったのですね。

昭和の初めころに幕別村にあった勤労青少年のための白人実科農業学校に通った現在90歳を超える方が、
「生徒が汗水流して育てた農場の梨や林檎の実を先生が、生徒がいない間に食べてしまった」と話しておられました。


―今、必要とされる教育はどのようなものだとお考えでしょうか―

今や日本の食糧自給率は39%と北海道開拓史上最も低いですが、
現実には飽食の時代です。

昔のような職業教育としての農業学習は既に存在していませんが、
小学校や中学校の総合的な学習の時間や特別活動等々で教える「食農教育」、「食育」はとても大事だと思います。

作物栽培等の体験学習、安全な食材としての価値、地産地消、食料自給率の問題、農業や食の大切さ、健康な食生活のあり方等について、可能な限り日常の体験から学んで欲しいですね。

いつの世も子供にとって、考える力、問題解決力、実践力を身に付けさせる教育が大切ですね。


―ラジオをお聞きの皆さんにメッセージをお願いします―

先人が築き、そして引き継がれてきた農業国十勝。

「井戸を掘った人の労苦を忘れずに水を飲むことの大切さ」を忘れず、
開拓者精神に限りない誇りと独創的な十勝文化を継承し、愛郷心をもって、生きていく素晴らしさ。

次世代にそれらが引き継がれるように。そして、持続的に農業を発展させ、新たな文化の形成にご尽力されますように願っております。


伊東さん、ありがとうございました。






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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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