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JICA帯広研修員 - セウさん(ガーナ)
JICA帯広研修員
ガーナ
この記事の投稿者JAGA
今週は、ガーナ共和国(Republic of Ghana)をピックアップ!
ガーナを訪れる人たちは、"アクワバ"「おかえりなさい」という挨拶で迎えられます。ガーナは見どころが多く、一度訪れただけでは満足できません。
<国の位置>
西アフリカに位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。東にトーゴ、北にブルキナファソ、西にコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面する。
首都…アクラ
<面積>
238,537平方キロメートル(日本の約3分の2)
<人口>
約2,422万人(2010年:国勢調査)
<民族>
アカン族、ガ族、エベ族、ダゴンバ族、マンプルシ族他
<宗教>
国民の約半数がキリスト教徒、イスラム教約15%、その他伝統的宗教
<気候>
ガーナは熱帯の国。南部はアマゾンに似た熱帯雨林気候ですが、首都アクラは乾燥した赤道気候。地方によって違いはあるが、気温は年間を通じて21度から32度位まで、雨季と乾季の二つの季節がある。
<主要産業>
農業(カカオ豆)、鉱業(貴金属、非鉄金属)
出典・参考:外務省HP、ナショナルジオグラフィックHP、ガーナ大使館HP
今週のゲストは…
JICA研修員のセウさん
■よろしくお願いします。
まずは、自己紹介をお願いします。
セウさん 以下セ)セウ・コジョ・アボータです。ガーナからきました。
■普段話しているのは何語ですか?
セ)わたしはガーナの南部のエウェ族出身なので、家族や友人とはエウェ語を使って話します。エウェ族はガーナにある106の部族のひとつで、隣の国のトーゴとガーナの沿岸部に住んでいます。ガーナではみんな自分の部族の言葉と英語の両方を使いますが、オフィスでは一般的に公用語である英語を使います。
■エウェ語での挨拶を教えてください。
セ)こんにちは⇒ハロー
さようなら⇒バイバイ
ありがとう⇒アペナウェ
♪ハイライフの至宝・ラッキーメンサー「オールドスクール」
「ハイライフ」はガーナで発展した音楽ジャンルで、ヒップでハッピーな曲調に特徴があります。
■ガーナはどんな国ですか?
セ)ガーナは自然に恵まれた熱帯の美しい国で、農業が盛んです。みなさんが知っているカカオやアボカド、マンゴーや柑橘類など、ガーナ人の多くは農業をして生活をしています。今、ガーナは急速に発展していて、アフリカで1番のGDP成長率を誇っています。
■ガーナの自慢できることを教えてください。
セ)気候も環境も国民もみんな穏やかで平和なところです。アフリカの他の国々のような政治問題がなく、ガーナ国民はこのことを誇りに思っています。また、ガーナ人はみんな働き者でフレンドリーです。ガーナは「もてなしの国」とも言われています。みなさんがガーナに来たら、きっと温かく迎えてくれます。
■オススメの観光スポットを教えてください。
セ)ガーナにはたくさんの国立公園があり、さまざまな動物を見ることができます。アフリカの他の国と同じようにサバンナに住む動物も見ることができますが、ガーナの特徴は南部にある熱帯雨林です。自然保護区に行って、さまざまな種類の鳥やサルを見るのがおすすめです。一番のおすすめは、カクム国立公園です。木の間に吊るされた高さ20m以上の細いつり橋を歩きながら鳥やサルを見ることができます。つり橋の長さは全部で300m以上!サルになった気分で国立公園を歩き回ることができます。
■オススメの季節はいつですか?
セ)ガーナは熱帯の国なので、年間を通して暖かく過ごしやすいです。いつ来ても美しい自然と動物たちが迎えてくれます!
■おみやげにはコレ!というものはありますか?
セ)ケンテ!美しい布なのでぜひお土産にどうぞ!
■コレは見た方がイイ!というイベントはありますか?
セ)9月上旬に行われるヤム・フェスティバルは必見です!ガーナの収穫祭で私たちは「ホモウォ」や「テドゥドゥ」と呼んでいます。主食であるヤムイモの収穫を祝って、収穫したヤムイモを刻んでみんなに投げます。その日一日はドラムのリズムに合わせて、みんなで歌って踊り、自然の恵みに感謝します。私は1年の中でこの日が一番好きです。
■コレを知っているとイイ!ということはありますか?
セ)ガーナでは、生まれた曜日で2番目の名前が決まります。だから名前を見ただけでその人が何曜日生まれか分かります。わたしの名前はセウ・コジョ・アボータで、コジョは月曜日生まれの名前です。初めて会ったガーナ人に「あなたは何曜日生まれですね」と言えば、きっとすぐに打ち解けることができますよ!
■オススメのガーナを満喫するプランを教えてください。
セ)ガーナはとっても土地が安いので、海外から移住して農業を始める人もたくさんいます。国内の雇用も増えるので、私たちにとってもうれしい事です。ガーナは皆さんが知っているように、カカオがたくさん取れます。ぜひお金をためてガーナに移住して、カカオを育てて日本でおいしいチョコレートを売ってください!ガーナで待っています!
■最近のガーナの話題といえば?
セ)サッカー!つい最近までワールドカップのアフリカ予選が行われていたので、とても盛り上がっていました。でもガーナは残念ながらザンビアに負けてしまいました。
■食べ物について教えてください。
セ)ガーナでは、キャッサバやヤムイモ、トウモロコシ、ササゲ、お米を主食として食べます。それぞれメインのおかずによって合わせて食べます。個人的にはバンク(キャッサバとコーンの粉を混ぜて作ったおもちのような食べ物)をフェテレデジ(オクラのスープ)と一緒に食べるのが好きです。ガーナのオクラは日本のオクラよりもネバネバで、糸を切るのに何回も手をぐるぐるしなければなりません。
■おやつといえば?
セ)ガーナでおやつといえば「タタレ」です!「タタレ」は輪切りにしたバナナを揚げたフリッターで、子どもも大人もみんな大好きです。あと、ガーナは熱帯地域なのでたくさんフルーツがとれます。子どもたちはおやつにマンゴーやオレンジ、スイカをもいで食べます。
♪女性ボーカリストミズベルが歌うハイライフ「シックスティーンイヤーズ」
「わたしに触ったらお父さんに言いつけちゃうからね!」と、16歳の女の子の気持ちを歌った曲です。
■お仕事について教えてください。
セ)食糧農業省で公務員として働いています。農業・食品生産分野のモニタリングと評価を行っています。担当している地域は18の地区に分かれていて、それぞれから集めたデータをまとめて分析し、これからの生産計画をつくったり、輸出入の調整をしたりするのが仕事です。
■趣味は何ですか?
セ)ジムに行って体を動かすことが好きです。帯広に来てからは帯広の森のジムに通っています。
■週末はどんな風に過ごしていますか?
セ)コンピュータが好きなので、とにかくいつも触っています。パソコンショップさんを経営している友達のところに行って、そこのコンピュータを使ったり組み立てたり修理するのもすきです。大体週末はそのお店に入り浸っています(笑)。
■帯広にはいつ来ましたか?
セ)1月16日に来ました。とにかく寒いことに驚きました。
■日本に来てびっくりしたことはありますか?
セ)日本は交通量の調整が上手に行われていて、大都会の東京でさえ渋滞がありません。とてもびっくりしました。ガーナの首都アクラは、いつも渋滞しています。
■日本の好きなところはありますか?
セ)はい。日本のみなさんはとてもフレンドリーで、人に会ったら必ずお互いに挨拶をします。みんな笑顔で挨拶してくれるので、「おはようございます」や「ありがとうございます」など、すぐに覚えることができました。
■日本でチャレンジしたいことはありますか?
セ)たくさんの人と知り合いになって、様々な知識を身につけたいと思います。特に見学に行ったJAや大学の人達とはもう一度会って色々なことを聞きたいです。
■以前からJICAを知っていましたか?
セ)JICAはガーナで様々な分野の活動をおこなっています。環境分野や人材育成、たくさんの事をおこない、ガーナの開発発展を支援しています。わたしの所属する省庁で使っているデータ蓄積システムもJICAの協力で作り上げました。
■JICA帯広での研修内容を教えてください。
セ)わたしたちは「ICTによる農業情報の活用技術」コースで、主にIT分野の技術を学んでいます。日本の農業の仕組みを学びながら、データの集め方、分析の仕方、分析結果の利用の方法などを学んでいます。また、システムを作るためのプログラミングも学んでいます。
研修では、JAや大学を訪問し、日本で実際に利用されているデータ集積、分析のシステムを見学することができます。見学した施設やシステムは、これからわたしたちが自分たちの国で作っていくべき事の見本です。
■帰国後、研修の成果をどう生かしたいですか?
セ)JICAの研修コースは、わたしたちが現地で研修を行うための研修です。日本で学んだことは、すべて必ず周りの人に伝えていかなければと思います。日本で使われているようなデータ分析システムを導入すると、今まで手作業で行われてきた作業を効率化することが可能になり、より科学的で正確な結果を示すことができるようになります。このシステムを実現させ、ガーナの農業をもっと発展させていきたいです。
■最後にメッセージをお願いします。
セ)わたしに日本で勉強する機会を与えてくださった日本政府に感謝します。学んだ事をわたしの国で使う事ができます。日本の皆さんはとてもフレンドリーで落ち着いていて包容力があり、わたしは大好きです。皆さんがそうしているように、わたし達も環境を大切にしていきたいと思います。ありがとうございました!
I thank the Japanese government for giving me this opportunity to come and study in your country so that I can in put it into my country. I like Japanese people. You are very friendly and calm and receptive. I entreat them to take good care of our environment as you are doing as now. This should sustain. Thank you very much.
■ありがとうございました。
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