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JICA帯広研修員 - ソラヤさん(アフガニスタン)

JICA帯広研修員

アフガニスタン新年

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、アフガニスタン・イスラム共和国(Islamic Republic of Afghanistan)をピックアップ!

<国の位置>
中東・南アジアに位置する共和制国家。
内陸国であり、分離したパキスタンが南及び東に、西にイラン、北にタジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンで、国の東端(ワハーン回廊)は中華人民共和国に接する。
首都はカブール。

<面積>
652,225平方キロメートル(日本の約1.7倍)

<人口>
3,000万人(2008年:国連アフガニスタン支援ミッション)

<人種>
パシュトゥーン人、タジク人、ハザラ人、ウズベク人、トルクメン人などの数多くの民族が住む多民族国家である。

<言語>
公用語は、ダリー語、パシュトー語。
ほかに、ハザラ語、タジク語。

<気候>
首都カブールは、北緯38度と東京とほぼ同じ緯度。内陸部に位置し、標高は1800メートル。気候は大別して4月~11月の乾期と12月~3月の雨期に分かれ、日本のように四季がある。乾期、特に7月~9月は高温低湿で気温は40度台、湿度が30~40%という日も少なくない。空気が非常に乾燥しているため、木陰では日本の夏ほど暑く感じない。雨期、特に冬季(12月~2月頃)は雪が降り、寒く、気温は氷点下10度程になる。春と秋は、それぞれ雨期と乾期の間に1ヶ月ほどあり、過ごしやすい時期。また、初夏から秋季は、スモモ・マンゴ・スイカ・メロン・ブドウなどの果実、冬季にはミカンとリンゴが豊富に出回る。

出典・参考:外務省HP、ウィキペディア

今週は…
JICA研修員のソラヤさん

■お仕事について教えてください。

ソラヤさん 以下ソ)以前は教師でしたが、今は教員指導者をしています。担当は、物理と数学で、初等教育から中等教育の先生方の指導をしています。現在は大学で講義もしています。

■アフガニスタンはどんな国ですか?

ソ)アフガニスタンは今さまざまな問題を抱えていますが、私はアフガニスタンが大好きです。自然がとても美しいです。美しい山々に囲まれた土地で日本と同じように四季があります。起伏のある土地なので、場所によって季候が違います。アフガニスタンの中部は冬になると氷点下30~35度まで下がり、氷に覆われます。
私の生まれ育った場所はカンダハールという街でザクロがとても有名です。とても大きくてジューシーで本当に美味しいんですよ。ザクロは冬が旬なので、今が一番美味しいザクロを食べられます。カンダハールはアフガニスタンの中で一番美味しい果物が採れるんです。カンダハールグレープはとてもおいしく、オススメです。私はアフガニスタンで生まれ育っていますが、まだ行ったことのない場所があるので時間に余裕があるときに行ってみたいと思ってます。

■普段は何語を話していますか?

ソ)アフガニスタンには2つの言語があります。パシュトー語とダリー語です。書き言葉はほぼ同じですが、パシュトー語の方が複雑です。

■あいさつを教えてください。

ソ)こんにちは⇒アッサラームアレイコム
(God bless you 神の祝福がありますようにの意味があるそう。)※省略して「サラーム」ともいう。
さようなら⇒ホダハフェス(God bless you)。
ありがとう⇒タッシャコル。
パシュトー語で、こんにちはとさよならはダリー語と同じですが、ありがとうは「マンナナ」と言います。

♪「アッタン」

■今日は大晦日。アフガニスタンでは、どんな風に新年を祝いますか?

ソ)1年の最初の日のことを「ソリナウ」と呼んでいます。私たちの元旦は、春が始まる一番最初の日である3月24日。私が生まれたのもその日です。親戚が集まり、料理をたくさん作りお祝いをします。

■新年の料理は、どんなお料理ですか?

ソ)新年には2種類の料理を作ります。1つは調理された料理、もう1つは調理されていない料理です。くるみやピスタチオなどのナッツや、ナウローズやメワイと呼ばれる新年に食べられる特別な果物など7種類くらいのドライフルーツを2、3日水についておいて新年の朝に食べます。親戚や友達が新年の朝家に来たら、最初にボール一杯のドライフルーツを出します。その後に料理を出します。料理はご飯とほうれん草、それにお肉を調理した新年の特別な料理を食べます。お昼には特別なお肉とチャラオと呼ばれる白米を食べます。3月24日のソリナウは祝日で、1日だけお休みですが、アフガニスタンの人たちは1週間ぐらい祝います。その時期に親戚や友達と山に行ったり、ピクニックに行ったりして過ごします。

■他にお祭はありますか?

ソ)新年とは別な時期ですが、新年のお祭りに並ぶくらい盛大なお祭り「イド アル フィトル」があります。イスラム暦の第9月ラマダーンに行われる断食の後のイスラム教徒のお祭りで3日間祝日になります。「イド アル フィトル」には新しい服を買って、おいしい料理を食べます。親戚や友達に会いに行き、料理を作ってあげたり、作ってもらったりします。私たちの文化では「イド アル フィトル」の最初の日に家族の中の年長の人に会いに行き、一緒に昼食を食べます。親戚が集まることで、年長の人が家族1人1人を再確認することができるからです。「イド アル フィトル」の2ヶ月後に「イド アル アドハー」が行われます。この日は世界中のイスラム教徒がサウジアラビアにあるメッカへ巡礼に行きます。4日間にわたって行われます。

■一般的にアフガニスタンで食べられるのはどんな食べ物ですか?

ソ)私の好きな食べものは野菜とフルーツです。アフガニスタンの人たちはお米とパンを食べます。私はお米とパンを食べすぎると太ってしまうのであまり食べないようにしています。アフガニスタンの料理「コービリパラオ」がとてもおいしいんですよ。お肉と玉ねぎ、そしてご飯を一緒に料理します。お米の種類が日本のお米と違うので、料理方法も違います。私たちは細長くてパラパラしたお米を食べます。

■お仕事の後や週末は何をしていますか?

ソ)仕事が終わったら、買い物に行きます。野菜や果物、牛乳などを買います。家に帰ったらちょっとリラックスしてウォーキングに出かけます。私は運動が大好きなので1時間位は歩きます。週末はたくさんすることがあります。洗濯や掃除、友達や親戚に会いに行ったりします。家族が多いので行くところがたくさんあります。ご飯を作ってくれたり私がご飯作ってあげたりするんです。

■どんな趣味がありますか?

ソ)フラワーアレンジメントです。今、家の中に500個位の鉢植えがあります。アフガニスタンの冬は氷点下20~25度くらいになるので、すべて家の中に置いてあります。昼間は太陽がたくさん当たる場所に置き、夜になるとヒーターを入れて部屋の温度が下がらないようにしてあげます。フラワーアレンジメントの他に毎日の運動も私の趣味で、ウォーキングやヨガもします。運動するとリフレッシュするし、元気が出るんです。

■アフガニスタンの音楽とは?

ソ)タブラという楽器があります。太鼓のような楽器で、時間がある時にいつも練習しています。
※タブラ…北インド古典音楽の打楽器と言われている。

♪「タブラとラバーブの民族音楽」

■帯広にはどんな印象を持ちましたか?

ソ)帯広はとても好きです。なぜなら、帯広には雪がありますし、寒い気候が私に合っているからです。緑もたくさんあり、とてもきれいな街ですね。日本の人は私たちにとても親切で、礼儀正しく、いつも助けてくれます。私の話し声はとても大きいのですが、日本人はとても優しく、ゆっくり話しているように聞こえるのでとても心地よいです。

■日本食はいかがですか?

ソ)食べることが大好きなので、日本食は健康的でとても好きです。寿司が好きです。

■JICAのアフガニスタンでの活動について教えてください。

ソ)JICAはアフガニスタンで多くの活動を行っています。アフガニスタンの学校のほとんどはJICAによって建てられたものです。それから先生方の指導も行っています。アフガニスタンの子どもたちに「あなたの学校はどこですか。」と尋ねたら、ほとんどの子どもは「日本の学校だよ。」と答えます。それぞれの学校に名前があるのですが、そう答えてしまうんですね。ICAはその他に、農業開発や、保健医療についても活動を行っています。

■JICA帯広での研修コースはどんなコースですか?

ソ)「南アジア地域 小学校理科教育の質的向上(「教えと学び」の現場教育)」コースでは自国にある材料を使って行える理科実験の教材や理科実験を行う場所作りについて学びました。非常に勉強になり、役に立つことばかりです。

■帰国後、JICAの研修で学んだことをどのように生かしますか?

ソ)私は帯広でたくさんの知識や技術を吸収したのでエネルギーに満ち溢れています。ここで学んだことをアフガニスタンの先生方に伝え、授業で使えるようにしていきたいです。先生を指導することで、子どもたちの教育をより良いものにすることができると信じています。

♪「アフガニスタン民族音楽」

■最後にメッセージをお願いします。

ソ)日本政府そして、JICA事務所に感謝しています。日本の方々やコースの先生方がいつも話しかけてくれたり、助けてくれました。私は、自国にある材料を使って作ることができる理科実験室や理科実験の教材などたくさんのことを学びました。ここで学んだことをアフガニスタンの先生に教えていきます。最後に日本に来る機会を与えてくれたアフガニスタン政府に感謝します。ありがとうございます。

I appreciate Japanese government and also JICA office. They invited me to come for learning here. I came Japan and Japanese people, our teachers, they helped me a lot and talked to me a lot. I learn laboratory from local materials and lots of experiments. That thing I learnt from Japan. I will teach that for Afghanistan teachers. That was good and the best. And also I’m happy with the Afghanistan government. They send me here because of learning. Thank you very much.

■ありがとうございました。

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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