今週は、ザンビア共和国(Republic of Zambia)をピックアップ！

＜国の位置＞
アフリカ南部に位置する共和制国家。
イギリス連邦加盟国。
かつてはイギリス領北ローデシアであった地域である。内陸国であり、コンゴ民主共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ナミビア、アンゴラの7つの国に接している。
首都はルサカ。

＜面積＞
752.614平方キロメートル（日本の約2倍）

＜人口＞
1,293万人（2010年：世銀）

＜民族＞
住民は、バントゥー系民族のトンガ人、ニャンジャ人、ロジ人、ベンバ人、チェワ人、トゥンブカ人、ンゴニ人、ララ人、カオンデ人、ルンダ人などが全体の99.5%を構成する。その他にもヨーロッパ人やアジア人、アメリカ人が0.5%ほど存在する。

＜言語＞
公用語は英語。
その他に各民族の言葉（ベンバ語、トンガ語、ニャンジャ語など）

＜ビクトリアの滝＞
ザンビア共和国が誇る最大の観光スポットは、リビングストンにあるビクトリア・フォールズ。土地の人々からは、「モシ・オア・ツンヤ（Mosi-Oa- Tunya）」つまり『雷鳴の轟く水煙 (The smoke that thunders.)』と呼ばれてきた。この滝は、世界的に有数な自然の驚異のひとつに挙げられ、滝幅の全長はなんと約1.7kmにも達する。そしてその大部分（1.2km）はザンビア側に属しており、残りの0.5kmは隣国ジンバブエ側に属す。滝は1989年、世界遺産に登録されている。

＜国立公園＞
ザンビアには19の国立公園と23の動物保護区がある。ザンビアではアフリカ大陸で見受けられるほとんどの動物を見ることができる。サウス・ルアングア国立公園(ゾウの最後の王国)では、世界有数の野生動物の聖域地であり、ウォーキング・サファリを楽しめる。バード・ウオッチャーの楽園であるロッキンバー国立公園では、420以上の鳥達の壮観な眺めやカフェ・レチェ（鹿の一種）の群れの眺めを楽しむとともに、狩猟もできる。

出典・参考：外務省HP、ザンビア大使館HP、ウィキペディア

今週は…
JICA研修員のジーンさん


■普段は何語を話していますか？

ジーンさん 以下ジ）職場と家ではザンビアの公用語である英語、そしてベンバ語を話します。でも家ではほとんどベンバ語を使います。ベンバ語は私の出身地カッパーベルト州で話されている言葉です。

■カッパーベルトには何か意味があるんですか？

ジ）カッパーベルト州には銅（copper）の鉱山があるため、その名前がついています。私はカッパーベルト州の州都ンドラから来ました。

■ジーンさん、ベンバ語での挨拶を教えてください。

ジ）こんにちは⇒ムワンポリ　ムクワイ
　　　さようなら⇒カフィケニポ　ムクワイ
　　　ありがとう⇒トアトッテラ　サナ

♪ボニーエム「メリーズ　ボーイ　チャイルド」

■さて、今日はクリスマスイブですが、“メリークリスマス”はベンバ語ではどう言いますか？

ジ）“クアレシマ”と言います。クリスマスをお祝いする時期という意味です。

■クリスマスと言えばサンタクロースですが、ザンビアではいかがですか？

ジ）サンタクロースはザンビアにもいます。ザンビアではサンタクロースではなく「ファーザー・クリスマス」と呼ばれ親しまれているんですよ。大きなお店やスーパーマーケットに大きなサンタクロースの人形が置かれていて、電気で手や足を動きます。

■クリスマスシーズンはライトで素敵に飾っている家があちこちにありますが、ザンビアでも家に飾りつけをしますか？

ジ）はい、飾りつけはしますが、たいてい家の中ですね。クリスマスツリーを置いたり、ライトやカードなど様々なクリスマスの飾りつけをします。お店や会社では建物の外側にも飾りつけをします。

■クリスマスはどんな風に過ごしますか？

ジ）12月25日は家族や友達、親戚と一緒にランチを食べ、パーティをします。みんな一緒にクリスマスをお祝いします。クリスマスの朝には、たくさんの人たちが教会に行きます。

■本当に特別な日ですね。

ジ）はい。クリスマスは私たちにとって、とても大切な日です。

■ イヴはいかがですか？日本ではいつもより豪華なディナーを食べて、子ども達はサンタさんが来るのを楽しみにしています。

ジ）12月24日もパーティが開かれます。夜ふかししてクリスマスになる0時を待つんです。それから24日は家族や友達にプレゼントをあげます。

■家族や友達、親戚にはどんなものをプレゼントしますか？

ジ）クリスマスメッセージを書いたカードを贈ります。メッセージカードは通常クリスマスイヴやクリスマス当日ではなく、クリスマスの1～2週間位前に送ります。

■どうしてですか？

ジ）一緒に住んでいる家族にはメッセージカードをクリスマスイヴやクリスマス当日に渡すこともできますが、バタバタしているので遠くに住んでいる親戚や友達に送ることができなくなるかもしれないからです。

■人気のクリスマスプレゼントは何ですか？

ジ）マグカップですね。クリスマスメッセージやサンタクロースの絵が入っているマグカップをあげます。それから「メリークリスマス」と書かれたメッセージを持っているテディベアーも好まれています。

■日本のクリスマスは、チキンやお寿司、ケーキなどを食べる家庭が多くありますが、ザンビアではいかがですか？

ジ）私たちもケーキやチキン、ソーセージを食べます。お肉は火で炙るローストで食べます。

■お肉はどんな風に焼きますか？

ジ）私たちの主食はとうもろこしの粉で作ったシマです。でもクリスマスのような特別な日にはお米や、スパゲッティ、マカロニ、そしてポテトサラダを食べます。日常的にも食べますが、特別な日に食べることが多いです。

■クリスマスにはみなさん必ずお米を食べるんですか？

ジ）家庭にもよります。でも、1年のうちほとんど毎日シマを食べる家庭が多いので、クリスマスのように特別な日にはお米や、スパゲッティ、マカロニ、ポテトサラダを好んで食べます。

■日本ではクリスマスと言えば、スパークリングワインやシャンパーンを飲みますが、ザンビアではどんな飲み物を飲みますか？

ジ）ワインやビール、地元オリジナルの飲み物ですね。例えばとうもろこしが原料の「モンコーヨ」とか、粟や黍で作られた「カタータ」を飲んで楽しみます。だってクリスマスは特別な日ですから。

■ザンビアではクリスマスに何かイベントはありますか？

ジ）会社などの組織ではパーティが開かれますね。忘年会を兼ねて行われています。また、従業員が遠くに住んでいる親戚や友達とクリスマスをお祝いしたり新年の準備をしたりできるように、この時期に休暇に入る会社もあります。

■クリスマス休暇はどのくらいありますか？

ジ）民間の会社や非政府組織ではだいたい2週間くらいです。クリスマスは祝日になっているので、その日はみんなお休みになります。

♪ジム・リーブス「ホワイトクリスマス」
　クリスマスにいつも流れているため、家族と過ごすクリスマスを思い出す曲。

■11月25日に帯広に来たそうですが、帯広に来る前は東京で研修が行われていたそうですね。

ジ）はい、3週間東京にいました。

■帯広の印象について教えてください。

ジ）渋滞がなくとても静かで良い街です。帯広にいると、私が住んでいる街ンドラを思い出します。ンドラも静かな場所なんです。

■寒さは大丈夫ですか？

ジ）私の街はとても暖かく、今まで5度以下を経験したことがありません。帯広は寒いですが、慣れてきました。この寒さを楽しんでいます。でも、風邪を引かないようにいつも暖かくしています。

■気に入った日本食はありますか？

ジ）日本食は好きです。特にすき焼きと味噌汁が大好きです。

■ジーンさんの研修コースはどんなコースですか？

ジ）「アフリカ地域　女性指導者のための健康と栄養改善」というコースに参加しています。アフリカの開発途上国の栄養の状況を改善するため、栄養と健康を向上させるための日本の取り組みについて学んでいます。

■帰国後、ＪＩＣAの研修で学んだことをどのように生かしますか？

ジ）ここで得た知識をもとにザンビアで現在行われている事業を見直し、新しいアイディアを取り入れていきたいです。同時に、効果的な活動計画や管理、栄養改善の取り組みについて同僚に伝えていきたいです。

♪ジム・リーブス「ブルークリスマス」

■最後にメッセージをお願いします。

ジ）ラジオをお聞きの皆さん、健康でいるためには栄養がとても大切です。栄養について少しでも疑問があったら栄養士さんに聞いてみることが大切です。帯広のみなさんの優しさに感謝しています。ここでの生活をとても楽しんでいます。メリークリスマスそしてハッピーニューイヤー！

All those that are listening, good nutrition is very important for good health and alternately, better life, so if you have any problems or questions as regards to nutrition, it’s important to visit the dieticians that are available in the city of Obihiro. Thank you very much for the hospitality that accorded to us and we really enjoy our stay in Obihiro. I wish you a Merry Christmas and a Happy New Year.

■ありがとうございました。