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「アレルギーを考える会」 村上尊子さん
公平の「教えて!十勝」
この記事の投稿者JAGA
今日は、「食物アレルギー」を考えます。
「アレルギーを考える会」会長の
村上尊子さんにお話を伺いました。
-アレルギーを考える会について、簡単にご紹介頂けますでしょうか。
アレルギーを考える会は、正会員、研究会員、購読会員の3つの会員構成になっています。
ご自身や、ご家族がアレルギーに悩む方は、正会員。
研究会員には、側面から支援頂いています。料理の先生や、栄養士、薬剤師等の医療関係者、アレルギー用品を扱う業者の方です。
購読会員は、学習の為に会報を読みたい方です。
現在の会員は、130世帯です。
-研究会員は、どのようなことを行っていますか。
研究会員は、アレルギーに関する事業や、アレルギー商品の開発、
料理の先生は食物アレルギー対応食の研究等を行っています。
購読会員がいますが、
「アレルギーを考える会」では、会報の発行が大きな事業になっております。
私たちは厚生労働省が所管する日本アレルギー協会の会員でもあります。
協会の情報をもとに発行しています。
その他、帯広市との共催で「親子料理教室」を開催し、
60名が参加して下さいました。
また、「大人の健康料理教室」も共催しています。
農林水産省やホクレンに協力して頂き、食育推進事業も行っています。
子供部会、成人部会、料理部会活動を活発に行い悩みを解消しています。
-「アレルギーを考える会」が立ち上がったきっかけは、
どういったことだったのでしょうか。
「アレルギーを考える会」が出来て28年になります。
28年前は食物アレルギーという言葉すら知られていませんでした。
食物アレルギーを持った子供達は世間の無理解により、
学校の先生に無理に給食を食べさせられたり、
友達に運動会で手を繋いでもらえず、悲しい思いをしたりしました。
就職で差別にあった人もいました。
そのような時代に、
当時芽室中学校で教師をし、
お子さんがアレルギーだった今野さんが立ち上げました。
今野さんは、
帯広市の保健師を定年退職し、
「野原母子相談室」の先生をしていた方に相談しました。
先生から、
「最近の赤ちゃんはアトピーが多い。
後押しをするので、学習する会をつくったら?」とアドバイスを頂き、
30名程のお母さんと一緒に会を立ち上げました。
その後、会員が増えて行きました。
私も創業時から活動して来ました。
-アレルギーにおける十勝の現状を教えて下さい。
日本国民の3人に1人がなんらかのアレルギー疾患だと言われています。
まさに国民病とも言われています。
本州はスギの花粉症、
十勝では、白樺花粉症が増えています。
食物アレルギーでは、
多い順に、卵、乳製品、小麦です。
8月15日の北海道新聞の報道で、
「食物アレルギー倍増」とありました。
長年活動してきた当会はショックでしたし、驚きました。
簡単にご紹介させて頂きます。
小中高で、食物アレルギーを持っている児童・生徒は、
9年前の前回調査に比べ、2倍の8%前後に増えており、
全国平均を大幅に上回っていることが、
日本医師会や日本学校保健会の調査で分かったと言うのです。
調査は2013年度に、
全国の全ての公立小中高学校で行われました。
道内の食物アレルギーの児童・生徒の割合は
小学生で、全国平均4.5%に対し、
道内は7.7%
中学生は、全国平均4.7%に対し
道内は8.5%
高校生は、全国平均4%に対し、
道内は7.4%と、
北海道の子供達は食物アレルギーに悩んでいます。
全国から見れば憧れの北の大地ですが、
道内のアレルギーに悩んでいる子供達の数は
全国平均の約2倍に増えました。
道の教育委員会は「道内だけ多い理由はわからない」としています。
「アレルギーを考える会」ではどのような取り組みを行っていますか?
自分の子供が卵アレルギーだったら…、
お母さんは何を食べさせたらいいのか本当に困ってしまいます。
「アレルギーを考える会」では、代替食をみんなで勉強します。
栄養素、カロリー、そして見た目の満足度を大切にします。
改善してやがては食べられるようになります。
取り組む中でわかったのは、
和食は栄養バランスが非常に良く、
治療中は和食中心で
油分、糖分がアレルギーには負担になりやすいので
控えめにする事も大切です。
-最後にラジオをお聞きの方にメッセージをお願いします。
「アレルギーを考える会」は
食物アレルギーで悩む方の、
引きこもりや孤立を解消するために行われた活動が始まりです。
今は「食の啓発」を地域に発信できるようになって来ました。
ここまで来られたのは皆様とご理解とご協力のおかげです。
関係機関に感謝申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
アレルギーを考える会
問い合わせは、村上尊子さんまで。
0155-35-6461
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