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世界の「衣食住」スペシャル

JICA帯広研修員

miho

この記事の投稿者miho

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JICA北海道(帯広)で現在「持続的農業生産と環境保全のための土壌診断技術」、「農民主導による普及手法(A)」コースの研修を受けている研修員の皆さんに、母国の衣食住について聞きました。 
世界の食生活、トレンド、また、日本に来て驚いたことはどんなことなのでしょうか。

まずは、マラウィ共和国の研修員リチャードさん。

<スワジランドについて>
スワジランドは、アフリカ南部に位置する立憲君主制国家で、イギリス連邦加盟国です。周囲を南アフリカとモザンビークに囲まれた内陸国で、首都はムババネ、言語は英語とシスワティ語が使われています。面積は1.7万平方キロメートルあり、日本の四国よりやや小さい国です。

<スワジランドの食生活>
私の職場のお昼休みは午後1時から1時間取ることができます。職場の人気のランチは、チキンのシチューとご飯、野菜サラダです。日本ではお米が主食となっていますが、スワジランドでは「とうもろこし粥」が主食で、伝統料理にもなっています。 お粥にはオクラや葉物野菜、チキンやビーフ等をいれて食べるのが一般的です。   
モロコシとマルラというアフリカ原産の野生の木の実を抽出した伝統的な飲み物もあります。日本には和菓子という伝統的なお菓子がありますが、スワジランドにはそういったスイーツはありません。家庭でケーキを作る習慣もないので、いつもパン屋やスーパーで買って食べています。 ちなみにスワジランドの子供たちに人気なお菓子は、粉砂糖や、ポテトチップスです。
日本からは遠いスワジランドですが、実は街中には「寿司」バーがあるので、意外にも日本の物も入ってきています。 逆に帯広では、私が母国でよく食べるアマランサスという雑穀が売られていないのですが、ビタミンBやビタミンAがとても豊富に含まれているので、日本のみなさんにも食べてもらいたいです。

 私は毎朝、JICAのレストランで朝ごはんを食べているのですが、日本の朝食は、ご飯やスープ、野菜、魚、果物など沢山の食材を使って作られていることに、最初はとても驚きました。また、卵の白身が真っ白な事にも驚きました。スワジランドの卵は白身の部分はクリーム色なのです。そういった違いに触れながら、毎日、日本食にチャレンジするのがとても楽しいです。

♪ 伝統的な音楽「Matenga Cultural Village」
 女性がボーイフレンドの家でサワークリームを食べるという歌詞。スワジランドでは、女性がボーイフレンドの家でサワークリームを食べる場合は、必ず目上の人の許可が必要だという、ちょっと変わった様子が歌われています。この曲はマテンガ村の人々がよく歌う曲で、パトリックさんも子供の頃よく聞いていた馴染み深い曲だそうです。

次は、パレスチナから来た研修員のアラレさん。

<パレスチナについて>
パレスチナは、ひとつの国ではなく、もともと、レバノンやシリア、ヨルダン、エジプトに囲まれた地中海東岸の地域を示します。ですから、正式には「パレスチナ自治政府」といいます。国が成り立つには領土、国民、政府の3つがそろうことが条件といわれていますが、実はパレスチナでは今でも領土が最終的に決まっていませんが、その地域に根付いた伝統的な料理や、食生活があります。

<食生活について>
まず、私の職場でも人気なファーストフードの「ファラフェル」といのがあります。ファラフェルは、磨り潰したひよこ豆か、そら豆、またはその二つを混ぜたものに、パセリやパクチーなど様々な香辛料を混ぜて、丸めてあげたコロッケのような食べ物です。
ファラフェルをサンドイッチの中に入れて食べるのも一般的です。また、フィロというパイ生地のようなものの間に刻んだクルミ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなどをはさみ、焼き上げてから濃いシロップをかける「ヴァクラバ」という、スイーツもよく食べられています。

パレスチナの主食は日本と同じくお米です。 しかし日本のように朝食にお米はとらず、卵やチーズ、ひよこ豆、オーリーブオイルやタイム、またオリーブを発酵したものなどを食べます。パレスチナはオリーブの生産が盛んなので、朝食でなくてもオリーブの実をよく食べますし、料理にもオリーブオイルを使う習慣があります。また、伝統的な飲み物にはカモミールシロップや、ミントシロップが入った紅茶などがあります。パレスチナで日本の飲食店を見かけたことは残念ながらまだありませんので、帯広に来て、初めて日本食を食べました。食事はシンプルでも、健康的で味付けがしっかりしている事に、とても感激しました。 私が一番驚いたのは、日本人は箸をつかって食事をするということです。そのことをまったく知らなかった私は最初、日本人は木の棒をつかって食事をする、なんて不思議な習慣があるんだ!!と驚きましたね。

♪ Mohammad Assaf「Original Flower」
 よりよい人生を送るには、素敵なパートナーがいたり、素晴らしい家族が必要なのだと、夢を描いている様子の曲です。また、後半には、パレスチナの歴史を物語る歌詞も入ってきます。この曲の歌手の「ムハンマド・アサーフ」は中東でとても有名な歌手です。

続いては、キューバの研修員のミラグロスさん。

<キューバについて>
カリブ海の真珠といわれるキューバは、フロリダの南 約145kmに横たわる、東西に延びる細長い島国です。全長は1250km、最大幅も191kmあり、面積は日本の本州の半分に当たります。まだまだ手つかずの美しい海や自然、スペイン植民地時代の街並みが残る風情ある街で、他のラテンアメリカ諸国に比べて治安もよく、明るく陽気な人々とのふれあいができる国です。 首都はハバナ、公用語はスペイン語です。

<ファッションについて>
キューバで人気のファッションは、コットンや、リネン素材の服です。キューバはとても暑いので、暑くても気心地の良いコットンやリネンの服が人気です。さらにこれらの素材は、女性らしさをアップする効果があるので、キューバの女性のおしゃれの基本でもあります。また、男性はTシャツや、ズボンをはきますが、オシャレ上級者は、可愛いデザインの白いリネンのシャツなどを上手に着こなします。

キューバの伝統的な衣装に、「クアヤベラ」というのがあります。クアヤベラは刺繍の入った上質のシャツに、4つのポケットが付いているのが特徴です。
美しい刺繍の入ったクアヤベラを、フォーマル衣装としてつかう女性もたくさんいます。

結婚式などでは、新婦は日本と同じように白いドレスを着ますが、中には、リネンで作られたシンプルなドレスを着る人もいます。そしてお葬式ではキューバでは黒い服を着るので、その点は日本と同じですね。

日本には着物と言う、とても美しい衣装がある事を、日本の映画を見て初めて知りました。
実際にはまだ着物を見たことがないので、研修中に見られたら嬉しいです。

キューバの夏は、カーニバルの季節なので、首都のハバナをはじめ、様々な都市で、熱い踊りとサウンドのパレードが繰り広げられます。この時期は、みんなカラフルな衣装を身にまとい、カーニバルを楽しみます。
ぜひ、日本のみなさんにも、キューバに遊びに来てほしいです。カーニバルは本当に盛り上がりますよ!!

♪ Van Van「Yo no le temo a la vida」
 私は人生をおそれはしないと歌っています。

次は、サモアの研修員のケンさん。

<国について>
サモアは、オセアニアの島国で、イギリス連邦加盟国です。サモアは、ウポル島、サバイイ島、および7つの小島からなっており、首都はウポル島北部にあるアピアです。公用語はサモア語と英語です。また、50年ほど前に、ニュージーランドから独立しました。サモアはオーストラリアに近く、オーストラリアや周辺国の時差を少なくするため、4年前に自国の標準時を日付変更線の東側から西側に移しました。これにより、当時は12月29日の翌日が二日飛んで、12月31日となりました。9月の最終日曜日からは夏時間になるため、日付変更線を移した後は、世界で最も早く日付が変わる国の一つになりました。

<生活について>
私はサモアで農業研究官として仕事をしているのですが、朝と夕方に15分のコーヒータイムと、30分のお昼休みがあります。 勤務時間は、朝の9時から夕方の4時までです。週末には産直市場に出かけて食材を買います。 日曜日には教会に行くことが多いのですが、お祈りのあとはちょっとしたごちそうを食べるので、その材料を調達しに行くのも一般的な週末の過ごし方です。

JICA帯広に研修にきて、初めて日本の職場をみていますが、一番驚いたのは何をするにも時間にとても正確なことです。さらに、いつもとても真面目に仕事に取り組んでいる姿に、とても深い印象をうけました。 サモアでは、みんなとても自由に過ごしています。好きな時間に、好きなように行動するので、あまりの自由さに、日本の方はびっくりしてしまうかもしれません。それでも、海外からお客さんを招くときは、敬意を示し、ご馳走などを用意しておもてなしをします。
サモアの宗教はキリスト教が主なので、こともが生まれたら、まず、教会でお披露目を行い、牧師から加護を受けます。子供の名前はお父さんか、お母さんの名前、もしくはご先祖様と同じ名前を授かるので、私の名前は祖父と同じなのです。 
私が帯広に来て、日本人は家に上がる時に靴を脱ぐ習慣があることを知りました。 実はサモアでもお家に入るときは、靴をぬぎます。もし、誰かの家を訪問する場合は、靴を脱ぐことはもちろん、ラバラバという伝統的衣装に着替えて、招いていただいた主に敬意を示すときもあります。

 帯広での研修は、私にとっては驚くことばかりなので、毎日がとても楽しく、こういう機会を与えていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

♪ Eteru 「Ooe lou au」
タイトル「オエ・ロ・アウ」には、あなたは私の人生の花だ、という意味があり、歌詞には女性と男性の愛や、関係性について歌っています。

最後は、ソロモン諸島のグプ研修員さん。

<ソロモン諸島について>
ソロモン諸島は、ニューギニア島の東、パプアニューギニアに国境を接する南太平洋の島国です。この地域で砂金が見つかったことから,スペイン人が古代イスラエルの「ソロモン王」の財宝を探し求めたことが名前の由来です。 台小1,000の島々からなるこの国の面積は、日本の岩手県の約2倍、そこには60万人の人々が暮らしています。首都はホニアラで、公用語は英語ですが、各島各民族がそれぞれの言語を話すところも多く、国内の共通語としてピジン英語が話されています。ソロモンの主な輸出品は、ココナッツ、ココア、材木や金などです。

<生活について>
私は、農業普及研修局で仕事をしているのですが、朝8時から4時半までが勤務時間です。日本と同じように、12時から1時までが、お昼休みです。
ソロモンでは週末に、魚釣りや、シュノーケリングに出かけたり、友人や親戚の家に訪問するのが一般的な過ごし方です。

交通の手段は、タクシーをつかうのが主です。バスで移動もしますし、いろんな島があるので飛行機や船で移動することも多いです。ちなみに私は、毎日ボートで通勤します。

ソロモンでは出勤時間はとてもルーズです。 仕事に遅れていったとしても誰も注意しません。それどころか、とにかく職場ではいつもお互いジョークを言い合うので、雰囲気がとても楽しい一方、話がよく脱線してしまいます。もし日本の皆さんが、ソロモンに遊びに来ていただけたら、まず、私たちの「ピジン英語」というのを聞いてもらいたいです。また、ソロモンは、海外からの人をジーっと見てしまう癖がありますが、決して睨んでいるのではなく、あなたに興味を示しているのですよ、というサインです。お互いジョークを言い合って、相手を知る、という文化がありますので、そういう楽しい面を経験してもらいたいです。 

ソロモンには、伝統的な結婚式があるのですが、男性はとてもお金が掛かります。というのも、お嫁さんをもらうには、すべて新郎側がたくさんのプレゼントや結納金を用意しなければなりません。結婚式の前に、エンゲージメントセレモニーを開くことができますが、その時もすべて新郎側が、新婦の家族や親戚に、たくさんのプレゼントや結納金を渡します。お嫁さんをもらうときに、新郎家から新婦家に結納金を渡す、日本の文化と似ていると思います。

帯広での研修は楽しいですが、物価が高いのと、商品の説明が日本語でしか書かれていないのでいつも苦戦しますが、自然豊かな帯広で、最後まで研修に励みたいです。

♪ Solomon Bamboo Band「Verana Taovia」
 ソロモン国民の95%以上がキリスト教を信仰しているので、この歌は、イエス・キリスト様に感謝する歌詞になっています。

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