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JICA帯広研修員 - ウィリーさん(タンザニア)

JICA帯広研修員

タンザニア

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、タンザニア連合共和国(United Republic of Tanzania)をピックアップ!

1961年にイギリスを施政国としていた国連信託統治地域タンガニーカが、1963年にはイギリスが保護領としていたアラブ系住民の住むザンジバルがそれぞれ独立を果たし、1964年にタンガニーカとザンジバルが統合してタンザニアとなった。
タンザニアは人類発祥の地といわれ、北部にはルイス・リーキー博士が175万年前のものとされる現在人の祖先、ジンジャントロプスの化石を発見したオルドパイ渓谷がある。さらにそこから30㎞程にあるラオテリでは、360万年前のヒトの足跡が発見されている。赤道近くにもかかわらず雪を頂く休火山キリマンジャロ山は、標高5895メートルでアフリカ最高峰。国民は120以上の部族に分かれている。
 タンザニアでは、最低水準の生活を送る農民や漁民が国民全体の80%近くに上る。ツェツェバエの繁殖は、多くの地域で畜産業の妨げとなっている。また、道路や鉄道の劣化、エネルギーコストの上昇も大きな問題である。ンゴロンゴロ・クレーターとセレンゲティ国立公園は野生動物の宝庫だが、密猟により絶滅の危機に瀕している種もある。観光は依然として重要な産業である。

<国の位置>
大陸部のタンガニーカとインド洋沖合にある島国ザンジバルからなるアフリカ東部最大の国で、南緯一度に位置し、インド洋に面している。東はインド洋、陸では8か国と国境を接している。北はケニア、ウガンダと、西はコンゴ民主共和国、ルワンダ、ブルンジと、南はザンビア、マラウィ、モザンビークと国境を接し、東、中央、南アフリカ大陸探検の素晴らしい拠点となっている。
その国境線の長さの合計は3,900キロメートルになる。

首都…ドドマ

<面積>
94.5万平方キロメートル(日本の約2.5倍)

<人口>
4,622万人 (2011年:世銀)

<民族>
スクマ族、マコンデ族、チャガ族、ハヤ族等(約130)

<言語>
スワヒリ語(国語)、英語(公用語)

<宗教>
イスラム教(約40%)、キリスト教(約40%)、土着宗教(約20%)

<気候>
年間を通して暑く、沿岸部は暑くて湿気の多い熱帯気候。中央部は乾燥していて、山岳地は半温帯。高原地域は、季節によって気温の差があり、もっと乾燥している。北部、ビクトリア湖周辺に向かうにつれ、総降水量は増加。雨は3月~5月をピークに年間を通して降る。

<主要産業>
観光業、農業、工業
輸出:金、製造品、綿、タバコ、コーヒーなど
輸入:原油、機械、産業資材など

<世界遺産>
・ンゴロンゴロ保全地域 (複合遺産)
アフリカの大地を今も年に数ミリずつ引き裂く地殻変動によってアフリカ大地溝帯は形成され、そこには火山や湖・クレーターが帯状に連なっている。中でも最大のンゴロンゴロ・クレーターは、2400mの外輪山に囲まれ、直径およそ18km、ほぼ垂直に 700m近く底へと落ち込んでいる。そこは、2万5千頭もの野生動物たちが暮らす「最後の楽園」と言われている。

・キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群 (文化遺産)
12~16世紀に交易で繁栄したイスラム国家の都市遺跡で、イスラム教徒のコミュニティが今もある。 9世紀に、この島は商人アリ・ビン・アル=ハサンに売り渡され、以降の数世紀にわたり、交易の拠点たる大都市として成長を遂げた。 ソンゴ・ムナラ島には5つのモスクの廃墟などが残っているが、マングローブ林などに埋もれている。

その他
・ザンジバル島のストーン・タウン (文化遺産)
・コンドアの岩絵遺跡群 (文化遺産)
・セルース猟獣保護区 (自然遺産)
・セレンゲティ国立公園 (自然遺産)
・キリマンジャロ国立公園 (自然遺産)

出典:外務省HP、ナショナルジオグラフィックHP、地球の歩き方HP

今週は…
JICA研修員のウィリーさん

■よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

ウィリーさん 以下ウ)はじめまして、ウィルフレッドです。タンザニアのタボラから来ました。JICAの研修員です。仕事は公務員でコンピューターアナリストです。コースはICT農業情報です。どうぞよろしくお願いいたします。

♪ オミー・ティンポズ 「バーデー」
 “あとで”という意味。

■普段は何語を話していますか?

ウ)国語はスワヒリ語ですが、公用語は英語です。タンザニアには、120以上の部族がいるので、120以上の言語が存在します。タンザニアはタンガニーカとザンジバルが合併してできた国ですが、ザンジバルで話されているスワヒリ語がスワヒリ標準語とされています。国のスワヒリ語を大切にしようという政策のもと、教育はスワヒリ語で行われ、英語は教科のひとつとして勉強します。

■スワヒリ語のあいさつを教えてください。

ウ)こんにちは⇒ハバリ
  さようなら⇒クワヘリ
  ありがとう⇒アサンテサーナ

■タンザニアの好きなところを教えてください。

ウ)アフリカで最高峰のキリマンジャロや、ユネスコの世界自然遺産に指定されているセレンゲティ公園を含む10以上の国立公園など魅力的な観光地がたくさんあるところ。サファリに出かけたり、楽しめることがたくさんあります。

■オススメ観光スポットを教えてください。

ウ)「セレンゲティ国立公園」
北部にあるタンザニア最大の国立公園で、ユネスコ世界自然遺産に登録されていて、数十万頭のヌーやシマウマの大移動が有名です。他にも、インパラやキリン、マングースなども見ることができます。4月から8月にかけてセレンゲティ大平原から、北のケニアに向けて、草を求めて数百キロも大移動を行い、12月から1月にかけて戻ってきます。ライオン、チーター、ヒョウ、ハイエナなどの肉食獣の捕食をよく見る事ができます。
「ンゴロンゴロ動物保護区」
セレンゲティ国立公園の南東にあり、隣接しています。マサイ族が暮らしているので、政府は国立公園に指定せず保全地域としています。南北に約15キロ、東西に約20キロのクレーターの底にあり、クレーターの底は、高さ1800m、外輪山は600mあり、世界有数のものです。クレーターのふちに宿泊施設があって、部屋からはクレーターの底が見えます。人類発祥の地と目されるオルドパイ渓谷がこのクレーターの西にあります。
「キリマンジャロ国立公園」
タンザニア北東部にあるアフリカ大陸の最高峰で、標高5,895mあります。山脈に属していない独峰としては世界一の高さを誇ります。赤道直下にある山ですが、1年中山頂には氷河や氷雪があり、世界中から登山者が集まります。キリマンジャロはコーヒーの産地として有名です。
「タンガニーカ湖」
世界で2番目に深く、アフリカでは一番深い、幅50㎞、長さ600㎞の南北に細く、緑色があざやかな湖です。昔は海だったので、海水魚に似た淡水魚も多く存在しています。湖畔の「キゴマ」という町にはリゾート地として開発が進んでいる場所もあり、欧米からの観光客も多く来ます。

■オススメの季節はいつですか?

ウ)タンザニアには3から4つの季節がありますが、地域によって変わってきます。キリマンジャロがある北東部は5月から11月がおすすめです。海岸部は3月から6月にかけて雨季で、12月から3月は蒸し暑くなることも多いです。

■食べ物について教えてください。

ウ)タンザニアの主食は「ウガリ」と「お米」です。とうもろこしの粉を茹でで食べる「ウガリ」は、水をどれだけ含ませるかによって、お粥状、お団子状など、食感が全く変わってくるので、やわらかめ、固め、など自分の好みのものを作ります。お肉、お魚、野菜などバラエティーに富んだサイドメニューと一緒にいただきます。私はお魚料理を合わせて食べるのが好きですが、特にティラピアであれば、揚げても煮込んでも、辛くても、マイルドな味付けでもなんでもOKです。
「お米」は煮豆とその煮汁を合わせて食べる事が多いですが、お肉を合わせて食べる事も多いです。私の典型的な朝食は、「パン」に、「牛乳」か「ミルクティー」。ランチは「ウガリ」か「お米」、ディナーはほとんど「お米」です。「ウガリ」より「お米」が好きです。私はあまりスープを食べませんが、一般的にスープもよく食べられています。人気があるのは「チキンスープ」です。柑橘系の果物の果汁を入れて食べることが多いです。

■飲み物はどんなものがありますか?

ウ)「ワンズーキ」とうもろこしのふすまとハチミツが原材料で、甘いけれどもビールの風味があるお酒です。他にもハイビスカスワインなどが作られています。キリマンジェロ近郊で生産されているバナナが原材料の「バナナビール」も有名で、私達は「バナナ」と呼んでいます。少し苦味がありますが、バナナの甘さが特徴的です。スーパーマーケットなどで気軽に購入することができます。

■ユニークな文化や習慣などありますか?

ウ)「マサイ族」は世界的にも有名ですが、タンザニアの主に北東部で暮らしています。赤いスカーフを巻いているイメージがありますが、彼らは今も、伝統的な衣装を身にまとい、独特な住居で生活をし、独自の文化と伝統を守っています。彼らは、牧畜民族で、牛の群れの世話をし、よりよい放牧地を求めて、年間を通じて移動します。最近ではマサイ族の人達も他の部族の人との結婚が認められているようです。

■どんなお祭りがありますか?

ウ)独立記念日である12月9日は祭日となり、とても盛り上がります。軍によるパレードや子供たちによるパレード、歌や踊りなど国をあげて行われるものや、地方でもさまざまなイベントが行われ、その様子はテレビ中継されます。ザンジバル革命記念日の1月12日も祭日となり、パレードや柔道大会などが行われます。

■産業について教えてください。

ウ)タンザニアでは、人口の80%程の人達が農業に携わっています。タバコ、カシューナッツ、とうもろこし、お米などの農産物を他の国々に輸出しています。農業に代わる大きな産業がないので、他の産業製品は輸入に頼っています。特に中国産の製品が多く輸入されています。

■人気のあるものを教えてください。

ウ)タンザニアの女性達の間で関心があるのは、メイク、ファッションショーなどおしゃれに関することです。ファッションショーでは、タンザニアの伝統的な民族衣装と現代ファッションを組み合わせ、新たなスタイルの服を提案したりしています。特にマサイ族の民族衣装がタンザニアでは有名なので、世界的にも注目を集めやすいのではないでしょうか。他のアフリカ諸国とは違うものを世に出すことで、国を盛り上げようと頑張っています。

■有名人を教えてください。

ウ)イギリスのバンド、クィーンのボーカルとして有名な「フレディー・マーキュリー」。ペルシャ系インド人の彼の父親はイギリスの政府職員として、ザンジバルに派遣され、彼も幼少期をザンジバルで過ごしました。
「ジュリウス・ニエレレ」タンザニアの人達から「ムワリウム」(先生)と呼ばれ親しまれていた建国の父である初代大統領。タンガニーカとザンジバルを合併し、タンザニア連合共和国を作りました。

♪ ダイヤモンドプラットナムズ 「ナンバーワン」

■どんなお仕事をしていますか?

ウ)コンピューターシステム分析官として3年ほど、農業・食品安全・協同組合省で働いています。大学に入る時に情報技術分野にとても興味があったので、念願が叶い、その分野で仕事をする事が出来ていて、今はとても幸せです。

■お休みの日はどんな風に過ごしますか?

ウ)タンザニアでは地方に暮らしているので、ガーデニングや動物の飼育です。牛を2頭、ヤギを8頭、にわとりなどを食用に飼っています。動物は奥が深いので、いろいろなことを試行錯誤しながら飼育しています。

■日本、帯広の印象はいかがですか?

ウ)帯広に来て、日本の人達のホスピタリティー精神に関心しました。研修でセンターの外に出かけた時もそうですが、出会う全ての人達が礼儀正しく、挨拶をしてくれました。たまに道に迷った時、「すみません」などの知っている簡単な日本語で誰かに話しかけると、自分達のままならない日本語や英語の単語を聞き取って、一生懸命道案内をしてくれました。

■日本で最初に学んだことはなんですか?

ウ)みんな「先生」の事をとても尊敬していること。あいさつをする時は、角度はどうあれ必ずお辞儀はするけれど、握手はしないし、ハグもしないこと。ハイテクなトイレの使い方も日本に来て、初めて知りました。できれば、ハイテクトイレを買って帰り、自分の家に取り付けたいと思います。

■日本とタンザニアが違うと感じるのはどんなところですか?

ウ)全ての技術が先進的だと感じています。例をあげると、タンザニアには電力問題があります。日本に来てから、一度も停電を経験していませんが、タンザニアにいる時は、一日に3~4回、一回につき3~6時間程計画的に停電が行われていました。そういう日が1週間に3日ほどあります。

■帯広で受けている研修について教えてください。

ウ)「ICTによる農業情報の活用技術」という名前の研修コースです。情報の収集と分析によって、農作業の効率化、生産性を向上させるのが目的です。データベースがいかに大事なのかを今まで以上実感しています。特にエクセル、アクセスの使い方に関しては、あまり知識がなかったので今後とても役に立つと思います。

■帰国後の展望を教えてください。

ウ)職場の自分の部下に、自分達が今使っている技術は遅れているということを知らせたいです。職場の同僚達だけではなく、所属機関がさまざまな学校と契約し学生達に技術を教えているので、ここで覚え、身につけたことを伝えていきたいです。
生活面でいうと、日本での食生活を見習いたいです。以前の食生活だと、炭水化物が多めでしたが、日本では主食、主菜、副菜とバランスよく食べることができたので、努力して続けていきたいと思っています。

■最後にメッセージをお願いします。

ウ)ラジオ番組に協力する機会を与えてくれてとても感謝しています。美しく、平和で、優しい人達が多く、いろいろな天然資源に恵まれたタンザニアにみなさんをぜひ招待したいです。タンザニアに来ても、帰る時には楽しい思い出がいっぱいで後悔することはありません。ありがとうございました!!

I would like to say that thanks a lot for the JICA radio to give me this chance for participating in their radio program. I would like to invite all of you to come to Tanzania which is a beautiful country, peacefull, kind people and a diversity of natural resources. Come to Tanzania and you will not regret because you will be implanted with good memories on your way back to your country. Asante sana!!

♪ ベン・ポール 「ニキクパタ」
 “When I get you”という意味。

■ありがとうございました!

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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