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JICA帯広研修員 - バザーレさん(マラウイ)
JICA帯広研修員
マラウイ
この記事の投稿者JAGA
今週は、マラウイ共和国(Republic of Malawi)をピックアップ!
<国の位置>
1964年にイギリスから独立。アフリカ大陸南東部の内陸にあり、北東をタンザニア、東をモザンビーク、西をザンビアと国境を接する。
マラウイ湖が国土の約5分の1を占める。
治安の良さが特徴で、食料はほぼ自給自足。
首都…リロングウェ
<面積>
11.8万平方キロメートル
(北海道と九州をあわせた面積)
<人口>
1,538万人(2011年:世銀)
<言語>
チェワ語、英語、各部族語
<宗教>
人口の約75%がキリスト教(その他イスラム教、伝統宗教)
<気候>
マラウイは亜熱帯気候に属し、11月から4月までの雨季、5月から8月は冷乾季、9月から10月の乾季に分かれる。
<主要産業>
農業(たばこ、茶、砂糖)
出典・参考:外務省HP、駐日マラウイ共和国大使館HP、ナショナルジオグラフィックHP
今週のゲストは…
JICA研修員のバザーレさん
■よろしくお願いします。マラウイの素晴らしいと思うのはどんなところですか?
バザーレさん 以下バ)マラウイの気象条件です。大体いつも温暖で、帯広のように寒くはなりません。平均気温が25℃から27℃くらいなので、Tシャツだけというようなシンプルな服装で過ごすことができます。私達の国では冬用の衣類がいりません。私はそんなマラウイの気候が好きです。
■マラウイではどんな言葉が話されていますか?
バ)家族とはチェワ語を話します。チェワ語はチェワ民族だけではなく、マラウイの他の民族にも広く使われています。オフィスでは英語を話します。マラウイは多言語国家ですが、チェワ語は国語、英語は公用語として使われています。私たちは保育園の頃から英語の勉強を始めます。
■チェワ語のあいさつを教えてください。
バ)こんにちは ⇒ ワワ
さようなら ⇒ ティウォナナ or バイバイ
ありがとう ⇒ ジコモ
♪ ギフト・フムラニ 「ヤンディフンサ」
タイトルは 「問いつめられて」という意味。
■おすすめの観光スポットを教えてください。
バ)マラウイ南部「マンゴチ」にあるマラウイ湖の美しい景観がおすすめです。またこちらもマラウイ南部ですが、ブランタイヤという街の近くにある「ムランジェ」という残丘(ざんきゅう)。ここでは、マラウイで一番高いムランジェ山と、きれいなお茶園を楽しむことができます。
■おすすめの季節はいつですか?
バ)もちろん夏です!マラウイは9月から11月までが乾季で、この時期は晴天の日が続きます。マラウイ湖ではスイミングを楽しむことができます。内陸にあるマラウイには海がありませんので、今回の研修期間中に沖縄を訪れた時に生まれて初めて海で泳ぎました。とても楽しく、研修旅行中は毎日泳いで、海を思う存分味わいました。
■マラウイを旅したい日本人に向けて何かアドバイスをお願いできますか?
バ)温暖な気候に合わせた洋服と水着を持ってきてください。日差しが強いので、日よけアイテムもあるといいですね。マラウイでは日本食を食べることができないので、マラウイ料理を食べる心の準備をしておいてください。
■マラウイの食べ物について教えてください。
バ)マラウイの主食は、とうもろこしを乾燥させて粉にしたものを水で溶き、茹で、お粥状にしたり、または、ひとまとめにした生地のようにして食べる「シマ」です。「シマ」は日本人の方にとってのお米のようなものといえます。おいしいですし、たくさんのエネルギーを摂る事ができます。好きなマラウイ料理も「シマ」です。「シマ」にはローカル産の鶏肉、魚、野菜にいろいろなソースを添えていただきます。朝食には、主に落花生やサツマイモ、味付けしたキャッサバなどを食べています。
■マラウイ独特の飲み物はありますか?
バ)はい、あります。現地で“トゥーバ”と呼ばれています。 “トゥーバ”は乳白色でザラザラとしたノンアルコールの伝統的な飲み物です。 “トゥーバ”は主にトウモロコシ、ソルガムが原材料なので炭水化物が多く、とてもおなかがいっぱいになります。 “トゥーバ”の味は家庭によって違うんですよ。
■家庭のお話が出ましたが、バザーレさんはご結婚していますか?
バ)はい。3歳の娘がいます。
■では、マラウイの結婚式の様子を教えていただけますか?
バ)まず、私たちは教会に婚姻届を出します。花婿側から、花嫁の両親へ一定額の現金が贈られます。その金額がいくらになるかは、事前に花嫁側と相談して決めます。この金額も家庭によってそれぞれ異なります。この現金を贈るという行為は両親への感謝を意味します。教会での結婚式の後、みんなで結婚式場に集まり、お祝いのパーティーをします。マラウイの結婚平均年齢は、男性は21歳前後、女性は18歳前後です。
■日本人にぜひ知ってもらいたい、マラウイ独特の文化や習慣を紹介してください!
バ)日本の皆さんには、チェワ族のニャウ文化をぜひ知って欲しいです。彼らはぼろぼろの布をまとって、ダンスをします。その踊りは「グレワンクル」と呼ばれています。「グレワンクル」は7月の収穫期の後に行なわれます。他にはお葬式の時やたまに結婚式の時など、あとは族長が亡くなった時にも披露されます。踊り手は木材や藁で造られた仮面をつけ、一人何役も務めます。この踊りが誕生したのは17世紀。当初は、ニャウと呼ばれるチェワ族の兄弟組織(秘密信仰組織)の儀式とされていました。踊り手は死後の世界の使いとして、激しい踊りを披露します。
♪ ツォンゴロァンガ 「ルル」
明るい未来について歌っているHAPPY SONG。
■お仕事はなんですか?
バ)私は農業に従事する人が多い農村部で育ったので、よりよい農業経営法の仕方を見つけ農家を手助けしていきたいと思うようになりました。現在、私は農業普及開発担当職員として働いています。普及職員なので、農家へ農業改良や改良の拡大を推進しなくてはいけません。
■マラウイでの週末はどのように過ごしますか?
バ)山や湖へ旅行したり、観光スポットに遊びに行きます。バスケットをしたり、ウェイトリフティングのような筋トレも好きです。マラウイ人作家のウィリー・T・ジンガニの短編小説が好きでよく読んでいます。
■日本の印象を教えてください!
バ)9月24日に来日しました。インフラが整っているというのが第一印象です。日本がいかに先進国であるかということを示していると思います。帯広は美しい森に囲まれ、空気も新鮮ですし、皆さんゴミ捨てのルールをきちんと守っていますね。
■日本とマラウイの似ている点、違う点はどのようなところですか?
バ)まず違う点は、マラウイでは挨拶をする時に握手をしてハグをします。日本ではそんな事はしませんよね?あと、ゴミを捨てる時(分別などの意味で)そんなに気にしません。車の左側通行はマラウイと同じです。
■研修に参加する前からJICAについてご存知でしたか?
バ)はい、以前から知っていました。マラウイでは、いくつかの灌漑事業、農業普及支援事業などが実施されていますし、私の住む地域ではJICAによる農業人材育成校があります。
■研修コースはどのようなコースですか?
バ)私の研修コースは「地域資源に基づいた乳肉生産のための牛の飼養管理」です。 肉や牛乳の生産品質によって、農家がより多くの利益を得られるようにするための、牛の管理に関する研修です。
これまでに改良育種の知識、病気の予防、牛乳の衛生などについて学んでいます。
■研修で得た知識を今後どのように活用していきたいですか?
バ)まずは、農家と研修をする機会を設け、その後アクションプランをたて、実行に移します。マラウイに戻った後、私が学んだスキルを還元実行する畜産農家の持続的なグループを形成したいと考えています。
■最後にメッセージをお願いします!
バ)私は本当に日本での滞在を楽しんでいます。みなさん笑顔でとても優しいですね。みなさんにも一度、マラウイを訪問していただきたいです。ありがとうございました。
I have really enjoyed staying in Japan. Nice people with smiling face. It is my hope that, one time you will also visit Malawi. Thank you.
♪ ルーシャスバンダ 「ンチャウィ」
「時間」という意味。
■ありがとうございました!
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