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JICA帯広研修員 - フィデルさん(カメルーン)

JICA帯広研修員

カメルーン

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週は、カメルーン共和国(Republic of Cameroon)をピックアップ!

<国の位置>
中部アフリカに位置する共和制国家。
西にナイジェリア、北東にチャド、東に中央アフリカ共和国、南東にコンゴ共和国、南にガボン、南西に赤道ギニアに隣接し、南西部が大西洋のギニア湾に面する。

首都…ヤウンデ

<面積>
475,440平方キロメートル(日本の1.26倍)

<人口>
1,950万人(2009年 UNFPA)

<民族>
ドゥアラ族、バミレケ族、バムン族、フルベ族他

<宗教>
カトリック、プロテスタント、イスラム教、その他伝統宗教

<気候>
国土の大半が熱帯に属し、沿岸地域と南部は高温湿潤な熱帯雨林気候、中部はサバナ気候、北部は高温乾燥のステップ気候。首都ヤウンデの年平均気温は23℃、平均湿度は82%。

<主要産業>
農業(ココア、綿花)、林業(木材)、鉱工業(石油)、アルミニウム

出典・参考:外務省HP、ウィキペディア、ナショナルジオグラフィックHP

今週のゲストは…
JICA研修員のフィデルさん

■よろしくお願いします。カメルーンはどんな国ですか?

フィデルさん 以下フ)カメルーンは多様性の国です。一つの国の中にアフリカの特徴をすべてもっているため、「ミニ・アフリカ」、「オールアフリカ・イン・ワン・カントリー」などとよばれています。ケニアのサファリ、森林地帯、川、山、さらに北海道のように涼しくジャガイモを育てるのに適した高地や美しいビーチもあります。

■カメルーンの野生動物も地域によって違いますか?

フ)はい、もちろんカメルーンに住んでいる動物も様々です。カメルーン北部に生息する動物の中には南部では見られないものもいます。たとえば、カメルーンには地域に適応したいろいろな種類のサルが生息しています。森林地帯に住むフォレストモンキーは木々の間をジャンプして渡るのが得意ですが、木の低いサバンナ地域に住むサバンナモンキーはジャンプしません。

■カメルーンは本当に多様性に富んだ国ですね。

フ)そのとおりです。文化、食べ物、ダンス、スポーツ、服装、お祭りなども地域ごとに様々です。宗教も地域によって異なり、主にカメルーン北部はイスラム教徒、南部はキリスト教徒です。森林地帯にはピグミーという部族が住んでいて、今でも昔ながらの生活をしています。

♪マヌ・ディバンゴ 「ンボア・ヌー」
 ワールドミュージックジャンルで世界的に有名なアーティスト。
 母国カメルーンのことを歌っています。
 
■カメルーンではどんな言葉が話されているのか教えてください。

フ)家族と話すときは民族の言葉であるエウンド語を話します。エウンド語はベティ族の言葉で、カメルーン南部や隣接するガボンと赤道ギニアの北部で広く話されています。オフィスではフランス語と英語を話します。カメルーンはフランス語と英語の両方を公用語としています。

■カメルーンに住んでいる全ての人がフランス語と英語の両方を話すことができるのですか?

フ)両方とも流暢に話せる人は少ししかいません。でも学校では両方の言語を教えているので、少なくとも中級程度はみんな話せます。もしカメルーンに行くことがあっても、どちらか一方の言葉さえ話せれば決して困ることはありませんよ。

■フランス語でのあいさつを教えてください。

フ)こんにちは⇒ボンジュール
  さようなら⇒オルボウワ
  ありがとう⇒メルシー
  
■エウンド語の「こんにちは」も教えてください。

フ)「マスクワ」といいます。

■カメルーンで一番おすすめの観光スポットを教えてください。

フ)極北州のワザ自然公園が一番のお勧めです。昔ながらの建物や、ライオン、キリン、ガゼル、ゾウなどの野生動物、様々な種類の鳥を見ることができます。

■おすすめ季節はいつですか?

フ)乾季である10月から2月がおすすめです。この時期には様々な伝統行事、たとえば西部の「フューネラル」や北部の「ファンタジア」などを見ることができます。

■「フューネラル」について詳しく教えてください。

フ)「フューネラル」はカメルーン西部で祝われている行事です。この時期には毎週、各家族が祖先を祭ります。みんなで教会へ行き、親族・友人を招いて一緒に食事やダンスでお祝いします。また、伝統的な儀式も行われます。

■「ファンタジア」はどんなイベントですか?

フ)「ファンタジア」は、イスラム教のラマダンの終わりを祝う行事で、人々はラミダットと呼ばれる王様の家やモスクの前に集まってお祝いします。美しく飾った人達が馬に乗って走ったり、長いラッパを吹いたりするのが見られます。

■カメルーンには各地に王様や首長がいるそうですね?

フ)はい、今でも王様や首長がいる地域があり、地域の行事を取り仕切っています。先程紹介した行事ときが、彼らを見るチャンスです。その他の時期に王様や首長に会うことはなかなかできません。

■カメルーンの食べ物について教えてください。

フ)食べ物も地域ごとに特徴があり、西部の主食はトウモロコシの粉で作る「フフ」、南部ではキャッサバやプランテインとお魚を一緒に食べます。他にはソルガム(モロコシ)や米が食べられている地域もあります。わたしの住んでいる地域では、お魚のスープとプランテインや、ピーナッツソース(ソース・デ・アラシッド)のバーベキューが好んで食べられています。

■フィデルさんの一番好きな料理は何ですか?

フ)ンドレとミヨンド!わたしだけではなく、北から南まで、カメルーン国民全員の1番です!ンドレは肉や魚と一緒に菜っ葉をピーナッツで炒めた料理。キャッサバで作ったミヨンドと一緒に食べます。カメルーンでこれを食べたら、日本に帰りたくなくなってしまうほど美味しいです!

■カメルーンではどんなものが人気ですか?

フ)もちろんサッカーです。カメルーンにはヨーロッパリーグで活躍するたくさんのいい選手がいます。たとえば、ロシアのサミュエル・エトオは有名ですね。その他にも、イングランドではジャン・ドゥ・マクーン、ドイツのジョエル・マティブ、フランスのニコラ・ヌクルなどが活躍しています。その他には音楽が人気ですね。

■音楽が人気ということですが、カメルーンで聴かれている音楽について教えてください。

フ)音楽も地域によって違います。海岸地域の伝統的な音楽を現代風にアレンジした「モコサ」、木琴で演奏する森林地帯の音楽「ビクシ」、西部の「マンガンバ」…でもパーティではなんでも流して踊ります。カメルーンには地域にひとつは必ずディスコがあって、みんな楽しんでいます。

♪グレース・デッカ 「ムニェンゲ」
 国カメルーン海岸地域発祥の音楽モコサ。
 「幸せになろう」と歌ったハッピーソング。

■フィデルさんのお仕事はなんですか?

フ)仕事は農業エンジニアです。農業・村落開発省の研究・育成・協定部門で働いています。農業に関する条例を制定したり、現場調査を行ったり、農業に関する問題を解決するためのプロジェクトを計画したりするのが仕事です。農家の人達に、肥料の正しい使い方や、増産の方法、環境に優しい農業について講習を行ったりもします。

■週末はどのように過ごしますか?

フ)地元にカカオ農場と魚の養殖場を持っているので、週末は様子を見に行きます。

■忙しいですね~。

フ)休日には家族を連れて国内各地に遊びに行きます。西部のビーチ、北部に行って野生動物を見に行ったりします。カメルーンでは働くすべての人に毎年1カ月の休みを取る権利が与えられています。

■良いですね~!フィデルさんはカメルーンでJICAのプロジェクトに携わっているそうですが、どんなプロジェクトですか?

フ)わたしは「熱帯雨林地域陸稲振興プロジェクト」に携わっています。カメルーンの人口は増え続けていますが、主食として需要が増えているお米の大半を他の国から輸入しているのが現状です。このプロジェクトは、国民全体に食糧を供給できるよう、お米の国内生産量を増やすために行われています。灌漑設備が必要なく、乾燥地帯でも栽培できる陸稲(アップランド・ライス)の栽培を奨励しています。

■フィデルさんは帯広に到着して約1ヶ月半ということですが、帯広の生活はいかがですか?

フ)みなさんが本当にフレンドリーだということと、帯広の街がきれいで整備されていることにとても感動しました。帯広の街を歩いて見て回ったり、美術館に行ったりして楽しんでいます。

■「農業生産性向上のための農業機械・農機具改良」コースはどんな研修コースですか?

フ)この研修コースの主な目的は、農業の機械化に関する知識を学び、日本のノウハウを自分の国に持ち帰ることです。日本では、農業機械が20年以上も現役で利用されています。私たちの国では、メンテナンスや設定に関する知識が不足しているため、農業機械は5~10年ほどしか使えません。農業機械の正しい操作、メンテナンスができる人材の育成が必要なんです。

■特にカメルーンで広めていきたい技術はありますか?

フ)トラクターの機能、性能のチェック、溶接の方法、それから農業機械に関するトレーニング・プログラムの実施方法です。

■最後にメッセージをお願いします。

フ)カメルーンで皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!観光はもちろん、日本の企業や技術協力がカメルーンに進出し、カメルーンの発展に寄与してくださることを願っています。ありがとうございました。

I would like to see Japanese in Cameroon not only to visit but also to delocalize some cooperation and companies to bring their know how which will help my country to be developed. Thank you.

♪レディー・ポンス 「カロセリー」
 カメルーン森林地帯の音楽「ビクシ」。

■ありがとうございました!

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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