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うどんを食べながら「K-T境界層」を語る
校長訓示
この記事の投稿者JAGA
8月10日付の十勝毎日新聞に、浦幌K-T層付近でアンモナイトの化石が発見されたという記事が掲載されていました。
このあたりの話は分校長の得意分野なので、今回はK-T層について説明しましょう。
正しくは「K-T境界層」といいます。
Kとはドイツ語で白亜紀を表す単語の頭文字。
Tは英語の第三紀を表す単語の頭文字です。
つまり、層を境にして白亜紀と第三紀が分かれています。
大型の爬虫類は、白亜紀で絶滅しました。
第三紀では哺乳類や鳥類が主役となりました。
生物の大きな転機ですよね。
この層の厚さは1センチぐらいから1メートルぐらいで、イリジウムという物質が含まれていたり、石英も見つかっています。
イリジウムは地球上では貴重なレアメタルです。
石英は高温高圧でつくられます。
科学者は、大きな隕石が衝突して、隕石に含まれていたイリジウムが撒き散らかされ、衝突の衝撃で石英がつくられたと仮説をたてました。
この説は有力で、調べてみたら、メキシコに直径200キロにも及び大きなクレーターが見つかりました。
今から6500万年前、直径10Kmの隕石が秒速数10キロの速さでメキシコユカタン半島に落下しました。
大量の土砂が舞い上がり、数百メートルの津波が起こりました。
細かなチリは大気圏を漂い、太陽からの光や熱を遮り、植物は光合成ができなくなりましたし急激に気温が下がりました。
こうして厳しい寒さと恐竜のえさとなる植物が無い状況が何年も続いて、恐竜は絶滅してしまいました。同様にアンモナイトも滅びました。
十勝では貝の化石は結構出土しますが、アンモナイトはこれまで見つからなかったそうですね。
たしか、足寄町にある博物館にはK-T境界層の説明や写真が展示されていたはず。
夏休み期間中に家族で行ってみてはいかがでしょうか。
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