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11/26 JICA帯広職員 - 加藤宏紀さん

JICA帯広研修員

JICA帯広職員

JAGA

この記事の投稿者JAGA

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今週のゲストは、加藤宏紀主査。
今年5月からJICA帯広で研修員受入業務を担当。

■JICA帯広でのお仕事は今年5月からですが、それ以前に帯広にいらしゃっていたそうですね?

加藤さん 以下加)昨年4月から帯広で生活を始めました。帯広の冬はさすがに寒くて厳しいものがありますが、温泉やスイーツなど食べ物がおいしいので、かなり満喫しています。温泉は毎週末のように、帯広近郊の温泉を巡っています。実は、スイーツが大好きで、週末には大きなロールケーキを1人で平らげていました。そのおかげで…1年半くらいで、7、8キロ太りました。なかなかダイエットが難しいです。

■お仕事の内容を簡単にご説明いただけますか?

加)JICA帯広での研修事業では、地域の特性を活かして主に農業分野の研修を実施し、全世界から研修員を受け入れ、日本の技術・知識の習得をしていただくことを目的としていますので、研修担当職員として、どのような研修プログラムが研修員にとって有意義なものとなるのかということを考え、各国のニーズ調査をもとに、研修にご対応いただく大学などの先生方との調整を行い、研修プログラムを策定しています。すべての国ではないですが、世界各国に在外事務所がありますので、そこでニーズを探って、そのニーズにどのように応えられるのかを考えてプログラムの作成をしています。

■農業に関する要請というのは、多いのですか?

加)特にアフリカからの要請が多いですね。

■これまでの十勝の農業の歴史が、まだまだ世界で必要とされそうですね。

加)そうですね。私個人的にも、十勝というのは世界に誇れるような魅力のある土地だと思っていますので、世界にいろいろと発信していきたいと考えています。帯広・十勝の大ファンですから!

■研修員の方々は帯広での生活をどのように感じていますか?

加)私が担当している研修コースでは、研修員と帯広での生活について、いろいろお話をする機会がありますが、皆、帯広での生活をとてもエンジョイしているようです。食べ物についても、自国では口にしたことがなかった日本食にトライしてみたり、週末には、ホームビジットや各種スポーツ大会等、地域の方々と触れ合うことで、国際交流を楽しんでいるようです。また、冬場に関しては、これまでに見たこともない「雪」に感動して、パシャパシャ写真を撮りまくっている研修員も多く、苦労もありますが寒さの厳しい冬の帯広も楽しんでもらっているようです。

■JICA帯広ってさすが!と思ったのが、防寒着などの準備が万全だというところです。

加)来日前は想像もしていなかった寒さですから、そこはしっかりとサポートさせていただきます。

■加藤さんのご出身は?

加)愛知県小牧です。今回の赴任が、初北海道でしたので、ある意味研修員と同様に十勝・帯広の素晴らしさを楽しんでいます。

■そういえば、先月行われた「ワールド人間ばん馬チャンピオンシップ」にJICA研修員の方々も出場していましたね。研修員の方の感想はいかがでしたか?

加)そうですね~。私自身もその場で「JICA Foresters」を応援しましたが、レース前の意気込みはすごいものだったんですが、結果は惨敗…。メンバーもそれなりにパワーのありそうな研修員が揃っていたんですが、年齢の高い皆さんでもあったためか、途中でスタミナ切れとなり、ゴールにたどり着くことができませんでした。レース後は疲れ果てて、皆うなだれていましたね。ということで、次年度に向けては自分自身も「ばんえい競馬」で研究を重ね、強力なチームを携えてぜひ、リベンジしたいと思います!

■TOTO「Africa」をお送りしましたが、思い出の曲ですか?

加)私は帯広に来る前は、東京で仕事をしていましたが、2005年~2008年までは、JICAタンザニア事務所で仕事をしていました。この曲は、タンザニアでも聴きましたし、帰国後もこれを聴くと当時のアフリカ・タンザニアでの生活を思い出します。好きな曲です。

■さて、加藤さんはこれまでずっと国際協力の分野にかかわってこられたということですが、最初の海外というとどちらですか?

加)学生時代にアルバイトで貯めたお金を使って長期休暇には、海外へ行っていました。最初に言った国がタイ、そのあとはインド、そしてオーロラを見る目的でアラスカへ行きました。その後ワーキングホリデーを利用して1年間ニュージーランドに滞在しました。そこでは、ファームステイっていうので、羊を飼っている農家のお手伝いをしました。給料は出ませんが、食事も寝る場所も提供してくれます。ニュージーランドは、人口よりも羊の数の方が多いと聞いたことがあるくらい羊農家がとても多いです。

■そのあとは?

加)青年海外協力隊でハンガリーに派遣され、高校の日本語クラスの教師をしました。ハンガリーという国は、西ヨーロッパに比べると空気が重い感じがするかもしれませんが、重厚感があって良い雰囲気の国です。

■ハンガリーって、青年海外協力隊のイメージには無いような…。

加)そうですね。今現在は派遣されていません。1999~2001年までの派遣で、数年後には派遣が行われなくなっていました。東欧・中欧への旅行はそんなにメジャーではないので、良い経験をさせていただいたと思っています。旅行でもオススメですよ。街の真中にドナウ川が流れていまして、その川を挟んで王宮があるんですね。ライトアップされた王宮を眺めながらドナウ川のほとりで飲むワインは格別でした。

■そもそも国際協力のお仕事に興味を持ったきっかけというのは?

加)学生時代には、長期休暇を利用して海外旅行を繰り返していましたが、まず思ったのが“海外から日本を見てみたい”ということでした。そして、青年海外協力隊に参加して、開発途上国の発展に貢献したいと思いました。派遣されたハンガリーでは、異国での仕事・生活を通じての人との交流があって、楽しみもいろいろと多くありましたが、苦労もしました。ただ、その経験は自分にとって、とても大きなものであったと感じています。

■タンザニアでのお仕事は?

加)日本で実施する研修事業の一環で研修員を送り出す側の仕事を主にしていました。たとえば、研修員の選考などですね。

■それでは、送り出す側と受け入れる側の両方の仕事を経験しているわけですね。送り出す側は研修員を選考していると言いますと?

加)1つの研修コースに送り出すにあたり、研修員の仕事と研修内容、さらにどんな目的があるのかを照らし合わせてマッチングするわけです。そこをしっかりやらないと、実りある研修にはなりません。研修員受入事業では、そのマッチングが肝なのかなと思います。

■2008年にJICA教師海外研修の取材でタンザニアに行かせていただいたときに、加藤さんにお会いしているんですよね。

加)覚えています。あのときは安全対策関連業務も担当していまして、日本からいらっしゃる方に対して、「こんな場所に行くと危険ですよ」というようなことをお話する安全対策ブリーフィングを行いました。

■タンザニアに行ってわかったのは、日本のJICAで研修を受けたことのある方たちが、帰国してからもJICAとつながっているということでした。とてもすてきだなと思いました。

加)我々は帰国研修員と呼んでいるんですが、海外でJICAの事業を実施していくにあたりキーパーソンになるというか、本当に良く接してくれます。現地では、彼らにお願いをして、協力をしてもらうということがよくあります。海外に行くと、人と人の温かいふれあいを日本以上に感じると思いますね。

■タンザニアを実際に訪れて、文化や食べ物などを体感しましたが、1番心に残っているのは、タンザニアの人たちの笑顔です。

加)JICA関係者もそう言いますね。どんなにツライことがあっても、タンザニア人の笑顔を見ると頑張ろうという気持ちになるというところがあります。

■これから国際協力関係のお仕事を目指す方にアドバイスをお願いします!

加)国が違えば、文化も言葉も違うわけですから、そこに順応するというか、溶け込んでいく姿勢を見せるということが必要だと思います。一方で、日本人ですからここは譲れないというところも持っておくべきだと思います。

■ブレずに順応するということですね。

加)そうですね。国際協力の仕事は、海外の人々と接するという点で、とても魅力的な仕事だとは思いますが、たとえば現在担当している研修事業でも、国内の多くの方々のご支援をいただき、初めて成立する仕事です。そういう観点では、どのようなお仕事も同じかと思いますが、周りの方々のご支援・ご協力なしでは成り立ちません。周りを支えてくれる方々への感謝の気持ちを忘れないこと、これがどんな世界においても重要ではないでしょうか?ということで、最後に紹介させていただくのは、私がタンザニア時代に苦楽をともにした仲間によって結成されたバンドによる曲で、「あなたとの友情は永遠」。これも、先ほどの「Africa」同様に、今聴くと当時のタンザニアでの生活とともに、周りを支えてくれた仲間のことを思い出します。

■ありがとうございました。

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クリスマス・イブの1994年12月24日に開局したコミュニティーFM局。十勝に根差し、リスナーとの共感を大事に放送しています。

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