今週は、Hello!JICAfe特別編「成人の日スペシャル」！
1月13日は「成人の日」ですね。
JICA北海道（帯広）で研修を受けている研修員の皆さんに、各国の成人の日（大人になること）についてインタビューしました。また、今年成人を迎えられる方々、そして若いみなさんへメッセージもお伝えします。


≪バングラデシュ～キブリアさん≫

バングラデシュで大人として認められるのは18歳。日本の成人式のようなものはありません。欧米や日本もそうだと思いますが、大人であると認められる年齢になると自立して暮らしますよね。バングラデシュは違います。18歳になったら大人ですが、両親や祖父母と一緒に住み、協力して暮らします。男女問わず結婚するまでは家を出ることはありません。結婚すると自分の家を持ち、両親から離れて暮らし始めます。結婚しない人たちは、家にいて両親の身の回りの手伝いをします。両親が亡くなった後はその家を守っていきます。バングラデシュでは大人の年齢である18歳になっても大きな変化は特にありません。ただ、車の免許が取れますし、たばこも吸えます。でもほとんどの場合、両親は子どもが煙草を吸うことを嫌うので、みんな隠れて吸っています。

＜メッセージ＞
こんにちは。みなさんお元気ですか？二十歳を迎えられたみなさんおめでとうございます。もう大人ですね。つまり、みなさんは礼儀正しく、賢い日本人ということが言えると思います。みなさん、ありがとう、そして、さようなら。
Hello, how are you? I’m fine. It is a nice day. Congratulation everyone! You are now 20 years people. you are matured. So I can say you are beautiful Japanese people, you are polite, you are smart. Thank you, thank you everyone. Good bye.

♪ ルナ・ライラ　「エクタラ　トイデシェル　コタボル」


≪パキスタン～ウランさん≫

18歳は法律で大人と認められる年。でも結婚する事に関しては家族の同意が必要です。18歳になると、ほとんどの場合、親戚の中でお見合いの話が持ち上がり、みんなでお見合い相手を探します。もちろんお見合いなので、その日まで相手には一度も会うことはありません。お見合いでお互いに良い印象があればお付き合いがスタートします。お互いに結婚したいという気持ちがあれば、彼とその家族や親せきが彼女の両親に会いに行き、両親がゴーサインを出すとようやく結婚が承認されます。結婚すると妻は夫の家族や親戚と一緒に住むのが一般的ですが、家の大きさが十分でない場合は夫婦のみ家をでて家族を作ることもあります。最近では恋愛結婚も増えていますが、両親の同意が得られないケースは裁判所で結婚する場合もあります。どこの国でも恋は盲目ですね。でもパキスタンでは、家族が一番大切な存在であるという思いが強いため、その家族が快く結婚を承諾することが最も大事なことです。
18歳になると一般的にたばこを吸うことが認められます。でもパキスタンでは、たばこを吸う女性はほとんどいません。未成年である18歳以下でもたばこやナスワーと呼ばれる噛みたばこを常用している人が多く、日本のように規制や罰則はありません。アルコールは宗教上飲みません。特に盛大にお祭りが行われることもありません。

＜メッセージ＞
大人としての‘自由’をお祝いするのはとても良いことですが、一番大切なことは家族と充実した時間を過ごすことです。
It’s good to celebrate your freedom but the most important thing is to spend quality time with your family.

♪ ジュヌーン 「ヘイ　ジャズバ　ジュヌーン　トゥヒンマット　ナ　ハール」


≪インドネシア～プティックさん≫

成人の日はインドネシアでは17歳の誕生日です。インドネシアでは17歳のことを「スウィート・セブンティーン」と呼び、17歳の誕生日にはかなり大きいパーティをします。17歳になると免許も取れますし、たばこを吸ったり、お酒も飲んだりすることもできます。でも日本のように成人のための特別なイベントが行われることはありません。人によってはバイクや車をプレゼントされる人もいます。

＜メッセージ＞
日本のみなさんのことをもっとよく知ることが出来たら嬉しいです。日本の若者に一言だけ言わせて下さい。もっと暮らしにゆとりを持ってください。働きすぎて仕事中毒にならないでください。それから子どもを作ることやもちろん結婚する事も忘れないでください。そして素敵な人生、素敵な日々を送ってください。
For the Japanese ladies and men, it would be nice to know you deep but I just want to say that make your life easier, don’t work too hard, don’t be a workaholic, don’t forget to make a child, don’t forget to get married, so have a better life, have a good day.

♪ ルトゥ・サハナヤ＆カトン・バカスカラ
「ウサ　カオ　ウララ　センビリ」

≪アフガニスタン～ハシミさん≫

アフガニスタンでは法律的には18歳が大人の年齢です。でも結婚の年齢としては男の子16歳、女の子15歳になると結婚が認められています。両親もその年齢になると結婚してほしいと願う人が多いです。15歳や16歳であれば学校に行っている人もいますので、結婚しても新郎やその家族が学校に行くことを許してくれたら、新婦は学校に行くことができます。でも、結婚相手が都心から離れた学校のあまりないような所に住んでいる場合は、学校に行くことをあきらめなければなりません。
また、男の子16歳、女の子15歳になると、「両親から独立していかなければならない」、という気持ちが強くなります。両親との関係も、それまでは守ってもらう立場でしたが、大人になると両親を守らなければならないという気持ちを持つようになります。

＜メッセージ＞
日本の若いみなさん、お父さんとお母さんを大切にしてください。
Young people of Japan, respect of your parents, please.

♪ シャマ・アシュナ 「ジャナナ　デル　ミ　ヤデデ」

～番外編～
JICA北海道（帯広）で働いている海外経験豊富な皆さんから伺った「世界で見たこんな成人式」

≪バヌアツ≫

男の子は大人になるための儀式としてバンジージャンプをします。背の高い木にやぐらのようなものを作って足につたをくくりつけ飛び降ります。バンジージャンプができたら一人前の男になることができるという儀式です。

≪ザンビア≫

10代後半の女の子４人くらいが３畳半から４畳の周りを囲っただけのような家の中で毛布をかぶって数日こもって過ごします。年配の女性も一緒に中に入り、女性としての役割やたしなみについて女の子たちに教えます。儀式が行われる場所には対象となる女の子と年配の女性しか入ることができず、儀式が行われる間は誰も立ち入ることができません。

≪フィリピン≫

大人として認められるのは１８歳。１８歳の誕生日には大きな誕生日ケーキが用意されます。ケーキはウェディングドレスのように段になっていて、１８段作られています。ケーキの一番上にはドレスを着たバービー人形が乗っていて、主役の女の子はそのバービー人形と同じドレスを着ています。この日は親戚やご近所の方など、たくさんの人を招いてお祝いします。