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JICA北海道(帯広)職員 - 村上峻一さん

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タイラオス国際協力

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この記事の投稿者JAGA

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今週は、エジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)とタイ王国(Kingdom of Thailand)とラオス人民民主共和国(Lao People's Democratic Republic)をピックアップ!


エジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)

<国の位置>
エジプトは、アフリカ大陸の北東に位置。
西にリビア、南にスーダン、北東にイスラエルと隣接し、北は地中海、東は紅海に面している。南北に流れる6,650kmのナイル川の河谷とデルタ地帯(ナイル・デルタ)のほかは、国土の大部分が砂漠である。ナイル河口の東に地中海と紅海を結ぶスエズ運河がある。

首都:カイロ

<面積>
約100万平方キロメートル(日本の約2.6倍)

<人口>
8,254万人(出所:2011年世界銀行)

<言語>
アラビア語

<民族>
主にアラブ人(その他、少数のヌビア人、アルメニア人、ギリシャ人等)

<宗教>
主にアラブ人(その他、少数のヌビア人、アルメニア人、ギリシャ人等)

<気候>
地中海性気候の北部海岸地方以外は砂漠性気候で、雨はほとんど降らない。
5~9月が夏季、11~3月が温暖な冬である。
春(4月頃)になると国中でハムシーンと呼ばれる砂混じりの熱風が吹く。首都カイロの年間平均気温は摂氏22度で、年間降雨量は24mm程度である。
冬には、夜間の気温が5度以下に下がり、セーター、フリースといった保温性の高い衣服が必要になることもある。

<観光>
エジプトの観光地・保養地は、カイロ圏のピラミッド、地中海沿岸のアレキサンドリア(7世紀にわたり、古代学術の中心として発展した歴史都市)、アラメイン、マルサマトルーフ、ポートサイド、上エジプト地域のルクソール(王家の谷を代表とした世界遺産の宝庫。世界最大の屋外博物館と呼ばれている)、アスワン(ナイル川やナセル湖に浮かぶ神殿)、アブシンベル(3000年以上の時を経て現存する、ラムセス2世とその妻により建造された古代神殿で有名)、紅海沿岸のハルガダ、砂漠地域のシーワオアシス、バハレイヤオアシス、シナイ半島のシャルムエルシェイク等多彩である。なお、夏の上エジプト・砂漠地域は暑く、あまり観光には適さない、冬の地中海沿岸は気温が低く雨も多いなど、地域毎、季節毎に特性がある。
エジプト国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が6件、自然遺産が1件登録されている。

<食事>
エジプト人にとって最大の楽しみは「食事」と言われるほど、食文化を大切にしている。ナイルの水がもたらす豊富な農作物、地中海でとれる新鮮な魚介類などエジプトにはたくさんの食材があり、種類も豊富。米や豆の生産量も多く、季節によっていろいろな野菜や果物が食べられる。エジプト料理は、地中海料理と中近東料理の要素が融合されたもので、トマトを多用するので日本人にもなじみやすい味。料理に使われる肉は、羊、牛、鶏肉が中心。会話を楽しみながら、サラダとスープから始まり、肉、魚(メイン)、最後は甘いデザートとシャイ(紅茶)、さらに水たばこで一服というのが、エジプト人の一般的な食事の流れ。

出典・参考:外務省HP、ナショナルジオグラフィックHP、ウィキペディアHP


タイ王国(Kingdom of Thailand)

<国の位置>
東南アジアに位置。
東にカンボジア、北にラオス、西にミャンマーとアンダマン海があり、南はタイランド湾とマレーシアである。
国土はインドシナ半島の中央部とマレー半島の北部に位置する。

首都:バンコク

<面積>
約51万4000平方キロメートル(日本の約1.4倍)

<人口>
6,593万人(2010年)(タイ国勢調査)

<言語>
タイ語

<民族>
大多数がタイ族。その他、華僑、マレー族、山岳少数民族等。

<宗教>
仏教 94%,イスラム教 5%

<気候>
国土の大部分が熱帯モンスーン性気候に属し、雨季(5~10 月)と乾季(11~4 月)に大きく分かれる。年間の降水量の80~90%が雨季に集中する。バンコクでは最低気温が摂氏15 度前後、最高気温は35 度近くで、年平均気温は28 度である。北東季節風の吹く乾季の11~2 月が最もしのぎやすい。

<経済>
主要貿易品目(2010年)
(1)輸出 コンピューター同部品,自動車・同部品,宝石・宝飾品,電子集積回路,天然ゴム
(2)輸入 原油,産業機械・同部品,電気機械・同部品,鉄・鉄鋼,集積回路基盤
主要貿易相手国・地域(2010年)
(1)輸出 1.中国 2.日本 3.米国
(2)輸入 1.日本 2.中国 3.マレーシア

<観光>
タイへの観光客は、2000年代より継続して増加しており、2007年には約1500万人となっているタイは世界遺産などの遺跡やプーケット島などの豊かな自然といった観光資源に恵まれていることに加え、インフラストラクチャーや商業施設が開発により整ってきていることがタイの観光業へプラスの影響を与えている。旅の楽しみ方は、寺院や遺跡巡りなどや、綺麗な海や海岸とその周辺にスパなどの施設が整ったホテル等を中心としたリゾート地などがある。マリンスポーツなどが気軽に楽しめ、タイ料理に代表されるグルメや、タイ式マッサージなどがある。こうした好調な観光の背景には、タイの外務省も自国民の特徴として紹介しているタイ人の穏やかな国民性や、人種差別が少ないことも背景にある。

<食事>
トムヤムクンやパッタイなどのタイ料理は、先進国を中心に世界的にポピュラーなものとなっている。そのスパイシーかつバラエティに富む味と健康的な素材は多くの国で高い人気を得ている。中国やカンボジア、マレーシア、ラオス、ミャンマーなどの周辺諸国の料理の影響を受けており、香辛料、香味野菜やハーブを多用し、辛味、酸味、甘味などを多彩に組み合わせた味付けに特徴がある。

出典・参考:外務省HP、ナショナルジオグラフィックHP、ウィキペディア、「国別協力情報ファイル」 国際協力機構


ラオス人民民主共和国(Lao People's Democratic Republic)

<国の位置>
北に中華人民共和国、西にミャンマー、東にベトナム、南にカンボジア、タイと国境を接する。東南アジアの国では唯一海に面していない。

首都:ビエンチャン

<面積>
236,800平方キロメートル。(日本の本州ほどの広さ)
そのうちの約70%が高原や山岳地帯で、シェンクアン県のプービア(ビア山)は国内最高峰(2,820m)である。

<人口>
626万人(2010年,ラオス統計局)

<言語>
言語はラオ語が公用語である。その他、各民族語が使われている。英語は、ホテルなどで通じる。そのほかにも旧宗主国がフランスということもあってフランス語が広く通じる。

<宗教>
宗教は上座部仏教が60%、アニミズムやその他の宗教が40%であるが、しばしば仏教とアニミズムが混同されて信仰されていることがある。その他ラオス南部ではキリスト教も信仰されている。

<気候>
熱帯モンスーン気候に属し、高温多湿で雨季(5~10月)と乾季(11~4月)がはっきりしている。11~3月が年間を通じて最もしのぎやすい。ビエンチャンの年平均気温は乾季摂氏22.1度、雨季28度である。

<産業>
サービス業(GDPの約39%),農業(約28%),工業(約26%)。但し労働人口の約7割が農業に従事。(2010年,ラオス統計局)

<食文化>
他の東南アジア国とは異なり、ラオスではもち米を主食としている特徴があり、もち米は手で食べられる。南姜、レモングラス、パー・デーク(Padaek魚から使ったラオス独特のソース)はラオス料理の最も重要な材料。ラオス料理を代表するメニューはラープであり、刻み肉とハーブとライムジュースとスパイスから作られる。もう一つのラオスの主要産物はオーラムと呼ばれるスパイシーなハーブと肉を煮込んだ料理である。

出典・参考:外務省HP、ウィキペディア「国別協力情報ファイル」 国際協力機構、ラオス政府観光局

今週のゲストは…
JICA北海道(帯広) 村上峻一さん

■よろしくお願いします。

村上さん 以下村)よろしくお願いします。

■現在、JICA北海道(帯広)で勤務されていますが、ご出身はどちらですか?

村)出身は徳島の鳴門です。海のすぐ近くに住んでいましたので、小さいころは海水浴や釣りを楽しんでいました。とても暖かいところですので、去年帯広に初めて来て、雪の多さや寒さに驚いています。

■徳島の最低気温は何度くらいですか?

村)マイナス1℃くらいですね。雪も2年に1回降るかどうかです。

■寒いですけど、雪のある冬はいいと思いませんか?

村)そうですね。スキーをしたりワクワクした冬を過ごしました。もともと、スキーは年に1回くらいでしたが、せっかくですからけっこう行きました。

■それでは、お仕事の内容を教えてください。

村)最近、国際的な情勢や日本の政治・経済状況が変わったため、いろいろな仕事をしています。主な仕事としては、研修事業を担当しています。研修事業とは、開発途上国の今後の発展に寄与することが期待される人々を日本に招聘し、日本の知識や経験、技術を伝えるというものです。JICAは開発途上国の支援をしている団体ですが、研修事業はこれらの活動を支える活動のひとつです。

■海外とのやりとりなどもあるわけですね。

村)そうです。海外とは綿密に連絡を取っています。JICAは海外でさまざまなプロジェクトを実施していますが、研修事業というのは海外での活動と直結しているわけです。海外の開発を支えていますし、プロジェクトの基盤のようなものです。

■研修員のみなさんは帯広での生活をどのように感じているようですか?

村)寒さは厳しいようですが、雪も見られないような国・地域から来ていますので、非常に楽しんでいるのかなという印象を持っています。また、研修施設には講師のみなさんはもちろん、市民のみなさまにもお越しいただく機会が多く、自国とは異なる文化や日本人独特の考え方に触れる機会を楽しんでいます。帯広のように自然の多い環境は、より落ち着いて研修に取り組める環境といえます。研修員が東京から帰ってくると「ホームに帰ってきた」と言っています。

■ショートステイなど帯広でお宅におじゃまする機会もありますね。

村)市民のみなさんにご協力いただいて実施しています。なかなか日本の生活は想像ができないですし、研修員たちの国とはぜんぜん違いますので、日本の文化などをしるために非常に参考になっていると思います。

■村上さんは帯広に赴任される前はどちらで勤務していましたか?

村)東京のJICA本部に2年間在籍していました。本部ではチュニジアとモロッコの農業関係のプロジェクトを担当していました。その間には4か月ほどエジプト事務所に勤務していた時期もあります。

■エジプトではどのような業務をされていましたか?

村)OJT(On the Job Training)として、農業関連のプロジェクトをいろいろと見せて頂きました。活動の中では、先方政府の方と協議をしたりといったお手伝いをさせていただきました。日本人の専門家が頑張っている姿、日本の技術が役に立っている場面、協力隊が現地の人々と手を取り合い活動を行い信頼を勝ち得ている姿などを見てきました。

■エジプトではどんなことを感じましたか?

村)入行したての頃でしたので、日本の技術がエジプトでためになっているということ、国の発展に寄与しているということを実感できてうれしかったです。イスラム圏の国を訪れるのが初めてでしたので、食事に制限があったり、毎日5回お祈りをしたりといった日本とはまったく違う文化に触れる良い機会になりました。日本とは違う価値観を学ぶ機会にもなりました。

■食事に関してはいかがですか?

村)私の個人的なイメージでは、エジプトの料理は日本のように繊細ではありません。口に合ったかというと必ずしもそうではないですね。伝統的な料理にはおいしいものがありました。たとえば、モロヘイヤスープ、コシャリ(米、小麦、豆などの炭水化物で栄養満点)などで、毎日食べていましたね。

■サッカーが得意だと聞きました!

村)小学校の低学年の頃からサッカーをしていますl。十勝でもサッカーをしていますが、開発途上国にいたときも楽しんでいました。スポーツというのは、外国に行ったときに素晴らしいコミュニケーション・ツールになります。エジプトでも休みの日には、公園で若者たちとサッカーをしていました。

■すぐに仲間になれるものですか?

村)日本だと難しいと思うかもしれませんが、途上国の人たちはおおらかでまったく難しくはありません。エジプトはもちろん、他の国々でも快く受け入れてくれます。

■ではここで一曲お送りします。スピッツ「ロビンソン」にリクエストをいただきました。

村)海外で生活をしていると、日本が懐かしくなります。そんなときにこの曲を聴くと落ち着きます。

■先ほどはエジプトのお話を伺いましたが、その前にも海外に行ったことはありましたか?

村)はい。タイに2010年5月~10月、2011年5月~11月の計1年強住んでいました。大学院生として、ホームステイをしながら研究をしていました。このときにラオスにも計2か月程度研究補助で滞在しました。

■どんな研究をしていたんですか?

村)農業研究科でしたので、農業に関する研究ですね。海外の現状を知って海外の農業がどうなっているのかを分析するというものです。ですから、最先端の技術を生み出すというよりは、現地の状況をしっかりと把握してそれに対応できるような方法を考えていきましょうということを目的にした研究ですね。タイやラオスでの経験がJICAに入るきっかけになったと思います。

■それ以前に海外に行ったことはありましたか?

村)実は、本格的に海外に行き始めたのが大学4年生の12月頃でした。海外行くのが遅かったなと、少し後悔しています。

■どこの国でしたか?カルチャーショックみたいなものを感じましたか?

村)ラオスです。「日本の常識はラオスの人たちにとって常識ではない」というところから、考え方の幅が広がりました。常識のような固定観念をはずして幅広くモノを考えられる方が良いのかなと思います。ですから、特に若い人たちには海外に出掛けてほしいなと感じています。

■タイと日本の違いはどんなところだと感じましたか?

村)物質面がぜんぜん違います。水道は1日中使える環境ではありませんでした。飲み水は雨から集めていました。しかし、一番の違いは考え方です。日本よりも家族との時間を大切にしているように感じました。研究もそうですが、家族との触れ合いや友達との交流が楽しかったです。

■タイでもサッカーで交流できましたか?

村)もちろん、タイでも人の輪をつくるということに非常に役に立ちましたね。休日は友達とサッカーの大会を転々おtして参加していました。サッカーはタイで一番人気のあるスポーツです。

■チームに所属していなかったんですか?

村)所属していましたが、平日の夕方、みんなが集まってサッカーをしているんですよ。その仲間がフレキシブルにチームを作っています。

■ラオスにも滞在したとのことですが、タイとはまた違いましたか?

村)タイとラオスは一部人種が同じですし、言葉も似ていたりします。タイ語ができればラオスでも生活ができます。国境もメコン川を挟んでお隣ですので、すごく近い環境ではありますが、考え方や生活、自然環境が大きく異なります。ラオスの人たちは欲が少ないです。現在の自国の状況を受け入れており、自然と共に生きています。足るを知る精神で生きています。良く言われている言葉が、途上国への援助活動がラオスの人たちに「ラオスの人たちは貧しいと教えた」です。私もラオスで一生を過ごそうかと思いました。

■ほかに行ってみたい国はありますか?

村)カンボジアに行ってみたいですね。非常に興味深いアンコールワットがあるということもありますし、自分の仕事で考えてみますと、カンボジアはまだまだ開発の余地がある国です。私は農業がバックグラウンドになっていますので、農業が重要なセクターなっているカンボジアで仕事ができたらなと思っています。

■今後、海外で生活をしたいと思っていますか?

村)そうですね。JICAの最前線は海外ですので、ぜひとも現地に長く住んで仕事をしてみたいと思っています。

■不安はありませんか?

村)ありますが、楽しみややりがいの方が大きいですね。

■この仕事をしていて良かったと思うことはありますか?

村)ありきたりですが、自分がかかわっているプロジェクトが現地の人々のためになっていること、現地の人の笑顔が見られることが一番幸せでした。それから、帯広では、地域のみなさんが国際協力に興味を示し、いろいろな経験をしている姿を見るときです。

■JICAを通じて国籍など関係なく繋がっている絆というものを感じます。

村)帯広の研修員たちはみなさんに良くしていただいて、良い思い出を持って帰国しています。その後もメールで連絡をくれたりしています。もっと大きなことを言いますと、こういったことの積み重ねが、日本が世界で活動していく上で非常に重要になるのかなと思っています。

■これから国際協力関係のお仕事を目指す方にアドバイスをお願いします!

村)もしかすると敷居は高いといったイメージを持つかもしれませんが、是非一度海外に出てみてください。JICAでは協力隊事業もあります。興味がありましたら是非一度お越しください。

♪ ウルフルズ 「笑えれば」

■ありがとうございました!


【JICA海外ボランティア募集のお知らせ】
4月1日から青年海外協力隊・シニア海外ボランティアを募集中です。
海外ボランティア募集の締切りは、5月13日(月)。
問い合わせは、JICA北海道(札幌)011-866-8333。
募集に関する情報は、JICAホームページをご覧ください!
http://www.jica.go.jp/obihiro/enterprise/volunteer/index.html
http://www.jica.go.jp/volunteer/

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