今週は、タンザニア連合共和国(United Republic of Tanzania）とガーナ共和国(Republic of Ghana)をピックアップ！


タンザニア連合共和国(United Republic of Tanzania）

＜国の位置＞
中央アフリカ東部の共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ザンビア、マラウイ、モザンビークと国境を接し、タンガニーカ湖対岸にはコンゴ民主共和国があり、またインド洋に面する。

首都…ダル・エス・サラーム

※ガルさんはザンジバル島出身

＜面積＞
94.5万平方キロメートル（日本の約2.5倍）

＜人口＞
4,622万人（2011年：世銀）

＜宗教＞
イスラム教（約40％）、キリスト教（約40％）、土着宗教（約20％）

＜言語＞
スワヒリ語（国語）、英語（公用語）


ガーナ共和国(Republic of Ghana)

＜国の位置＞
、西アフリカに位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。東にトーゴ、北にブルキナファソ、西にコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面する。

首都…アクラ

＜面積＞
238,537平方キロメートル（日本の約3分の2）

＜人口＞
約2,500万人（2011年：UNFPA）

＜民族＞
2000年のセンサスによれば、アカン人（英語版）が45.3%、モシ・ダゴンバ人が15.2%、エウェ人が
11.7%、ガー人が4%、グルマ人が3.6%、グルシ人が2.6%、マンデ＝ブサンガ人が1%、その他の民族
が1.4%、ヨーロッパ人やアラブ人などその他が7.8%となっている。

＜言語＞
公用語は英語であり、その他にアカン語、モシ・ダゴンバ語、エウェ語、ガー語などが使われる。

出典・参考：外務省HP、ウィキペディア

今週のゲストは…
JICA研修員のガルさん＆アレックスさん

■よろしくお願いします。

ガルさん＆アレックスさん）よろしくお願いします。

■ガルさん、タンザニアでは普段何語で話していますか？

ガルさん 以下ガ）タンザニアでは公用語であるスワヒリ語を話します。

■スワヒリ語のあいさつを教えてください。

ガ）こんにちは⇒フジャンボ　
　　フジャンボは「元気ですか？」という意味合いがあるので、「フジャンボ」と言われたら「シジャンボ（元気です）」と答えます。
　　若い人たちは「マンボ」と言って、「ポー」と答えます。
　　さようなら⇒クワヘリ
　　ありがとうございます⇒アサンテ サーナ

■タンザニアという国はもともと２つの国だったんですよね。

ガ）そうです。タンザニア連合共和国はザンジバル島とタンザニア本土の2つの場所からなっています。もともとは別の国だったのですが、一つの国になって今のタンザニア連合共和国となりました。国名「タンザニア」の「タン」はタンザニア本土を表す「タンガニカ」から、「タンザニア（TANZANIA）」の「ザン」は「ザンジバル島」からとってつけました。

■どうして二つの国は一緒になったんですか？

ガ）アフリカでは団結することは力そして連帯感を生むと信じられています。私たちは人材や、防衛の強化、国際的な社会を目指して1964年に一つの国になりました。

■次にアレックスさん、ガーナでは普段何語で話しますか？

アレックスさん 以下ア）ガーナには様々な民族が住んでいるため70以上の言語があります。私はアシャンティというガーナでは一番大きな民族に属しています。アシャンティ族はトゥイ語を話します。ガーナにはその他、ファンティ語やダゴンバ語、ガ語などありますが、トゥイ語は最も一般的な言葉です。公用語は英語なので、職場では英語とトゥイ語を話します。

■トゥイ語のあいさつを教えてください。

ア）こんにちは⇒ヘロー
　　　さようなら⇒ババイ
　　　ありがとう⇒メダースィ

■ガーナと言えば、チョコレートの原料カカオが有名ですよね。

ア）ガーナのカカオは世界でも有名な生産物です。ガーナにはカカオ以外に金やダイヤモンド、樹木、石油、塩、アルミニウムの原料であるボーキサイトなどの天然資源があります。

♪ビキドゥーデ 「モホゴ　ワ　ヤンゴムベ」
　　100歳を超えても現役歌手、ザンジバル島ではとても有名な歌手。
　　ゴマという伝統的な楽器を演奏しながら歌っている。

■タンザニアの魅力を教えてください。

ガ）まず私の出身地ザンジバル島について紹介させてください。ザンジバル島は観光地として人気がある場所です。ザンジバルの海はとても美しく、スノーケリングには最適です。「ブルーサファリ」というビーチめぐりツアーでは銀色のように輝く白い砂を見ることができます。

■ザンジバル島では他にどんな観光ツアーが企画されていますか？

ガ）香辛料めぐりツアー（スパイスツアー）とストーンタウンツアーは最も人気のあるツアーです。ザンジバル島はスパイスアイランド（香辛料島）と呼ばるほどさまざまな香辛料がとれます。私自身、仕事が終わったあとや休暇の時など香辛料めぐりツアーのガイドをしていて、お客さんに香辛料やトロピカフルーツの木、クローブやシナモン、カルダモン、ナツメグなどの薬草を紹介し、作物の育て方や収穫後の作業をみてもらったりしています。とても人気があるツアーなんですよ。
※ガルさんは英国のチャールズ皇太子・カミラ夫人にもガイドしたことがあるそうです。

■タンザニア本土についても教えてください。

ガ）タンザニア本土にはアフリカで一番高い山、キリマンジャロがあります。キリマンジャロに登りに来る観光客もいます。頂上の方には雪がありますが、年々少なくなってきています。タンザニア本土にはその他、「リフティーバレー」と呼ばれる場所があります。大昔に土地が沈み自然にできた谷で、美しい川があり、様々な生き物が暮らしています。

■タンザニアの食べ物を教えてください。

ガ）ザンジバル島の食べ物には「ピラオ」と呼ばれるお米を使った料理があります。「ピラオ」はご飯と香辛料を混ぜあわせた料理で、ザンジバル島で一番食べられている料理です。二番目がキャッサバとタピオカ、三番目に食べられているのが「ウガリ」や「センベー」と呼ばれるとうもろこしの粉で作る料理です。タンザニア本土ではザンジバル島よりも「ウガリ」を食べる習慣があります。タンザニア本土ではその他バナナやお米も食べます。

■タンザニアで有名な人について教えてください。

ガ）カルーメとジュリアス・ニヤレレはタンザニアではとても重要な人たちです。タンザニアにはアラブ人がアフリカの黒人に対し差別をしていた時代がありました。カルーメとジュリアス・ニヤレレが黒人もアラブ人もアジア人も全ての人が平等に生きられる社会を実現するために活動し革命を起こしました。
その他、クィーンのボーカル、フレディー・マーキュリーはザンジバルのストーンタウン出身です。

■次にアレックスさん、ガーナのお勧め観光地について教えてください。

ア）ガーナには観光地がたくさんあります。北には「パガ」と呼ばれる場所があり、フレンドリーなワニがいて、その上に座ることができます。それからガーナで滝を見るなら南のヴォルタ州や北のブロノ・　アハフォ州の滝がお勧め。「ケンタンポの滝」が有名です。東部には美しいガーデンや山がありますしアシャンティ州には大きな湖もあります。

■ガーナのお祭りについて教えてください。

ア）ガーナにはとても素敵なお祭りがあります。アシャンティ族のお祭りではそれぞれの村やコミュニティの王様が一同に集まり、参加者はケンテというとても豪華な伝統衣装を着ます。ドラムの演奏やダンスをしてお祝いします。また、北部のダンバではヤムイモの収穫を祝うお祭りがあります。ガーナは１０の州から構成されているので、その州によって異なったお祭りがあります。

■ガーナではどんな食べ物が楽しめますか？

ア）ガーナの主食はキャッサバで、キャッサバの粉で作る「フフ」を食べます。また、とうもろこしの料理「バンク」という料理もあります。もちろんお米も食べます。ガーナはスープの種類が豊富で、油ヤシのスープや、ナッツのスープなどがあります。アシャンティ族は「フフ」が主食ですが、他の民族は「バンク」や「チュザフィ」など、とうもろこしを使った料理やお米が主食です。お米はどの民族も食べます。

■お米はどういう風に食べますか？

ア）ご飯にトマトソースをかけて食べます。たまにチャーハンのように炒めることもあります。その他、ご飯を炊く時に水を多くし、水がなくならないようにお米を柔らかくしていき仕上げに砂糖と牛乳を入れて調理する方法もあります。甘くておいしいんです。お米以外にも調理用バナナを使った料理もあります。熟した調理用バナナを油で揚げて、豆と一緒に頂きます。とっても甘くておいしいです。

■ガーナの人たちが好きな飲み物について教えてください。

ア）ガーナには「パームワイン」という油ヤシで作った飲み物があります。それからイネ科の雑穀ソルガムから作られる「ピトゥ」と呼ばれる飲み物もあります。そして「アペテシ」。「アペテシ」も油ヤシで作られていますが、アルコールがかなり効いたお酒です。

■ガーナ出身の著名人を教えてください。

ア）クアメ・ンクルマはガーナ初代大統領でガーナを独立に導きました。世界的に活躍しているのはコフィ・アナンです。第7代国際連合事務総長で2001年にノーベル平和賞をとっています。
音楽界ではアマチ・デデやダディー・ルンバです。ガーナの伝統音楽ハイライフと西洋と伝統音楽をミックスさせた現代音楽ヒップライフを盛り上げている人たちです。

■2月14日はバレンタインデー！お二人の国のバレンタインデーについて伺います。ガルさん、バレンタインデーは何か特別なことをしますか？

ガ）キリスト教の人たちはバレンタインをお祝いしますが、私はイスラム教なのでお祝いはしません。
でも、タンザニアは国際都市なので、クリスマスやバレンタインデーなど特別なお祝いの際にはキリスト教の友人が招待してくれます。

■アレックスさんはバレンタインデーに何か特別なことをしますか？

ア）ガーナではバレンタインデーをお祝いします。自分の大切な人にプレゼントを渡します。

■プレゼントとは？

ア）ガーナでは2月14日を「チョコの日」と呼んでいます。チョコレートを買って、子どもや自分の父親など大切な人たちにチョコレートを渡して、感謝の気持ちを伝えます。その他バレンタインには赤い服を着る習慣もあります。

♪アマチ・デデ 「スクナマペ」

■ガルさんとアレックスさんは現在「農民主導による普及手法（Ｂ）」という研修コースに参加されているそうですが、どんなコースですか？

ア）農民が主導的に農業を普及するために必要とされる参加型手法や、農民学校、肥料について、そして農家の組織と役割について学んでいます。

■ガルさんは帰国後、ＪＩＣAの研修で学んだ事をどのように生かしたいですか？

ガ）この研修コースにはとても期待しています。農民主導に関する知識と技術を学ぶことは、農業を普及させていくために不可欠です。ここで学んだことを農家の人たちに伝え、農家の人たちが他の農家の人たちに伝えていけるようにしたいです。

■アレックスさんはいかがですか？

ア）ここで得た知識と技術は、友人、そして職場の同僚と共有します。そして特に農家の人たちに伝えたいです。農作物の増加と農業システムの改善につなげていきたいと思います。

♪カストロ　アンド　アサモア・ジャン 「アフリカンガールズ」

■最後にメッセージをお願いします。

ガ）機会があれば是非、世界の様々な人々と会い、自分とは異なるアイデアや経験を語りあってください。その人たちの価値観や文化を知る機会になります。そして自分たちが生活している環境の中で役に立つと思ったことはどんどん吸収していってください。

ア）この番組を聴いていただき、ありがとうございます。是非ガーナに来てください。特に、十勝管内の方々、大歓迎です。ガーナは平和な国です。みなさん、ありがとうございます。アイ　ラヴ　ユー！

■ありがとうございました！