今週は、ウズベキスタン共和国(Republic of Uzbekistan)をピックアップ！

＜国の位置＞
北にカザフスタン、南にトルクメニスタンとアフガニスタン、東でタジキスタン、キルギスと接する。
旧ソ連（1991年独立）
首都…タシケント

国境を最低2回超えないと海に達することができない、いわゆる「二重内陸国」の一つ。

＜面積＞
44万7400K㎡・・・日本の約1.2倍

＜人口＞
2740万人（2007年）

＜言語＞
公用語はウズベク語

＜民族＞
ウズベク人（80％）、ロシア人（5.5％）、タジク人（5％）など

＜宗教＞
ウズベク人の間では、イスラム教スンニ派が多い

＜気候＞
大陸性気候で、夏は非常に暑く、冬は比較的寒い。昼夜の気温差も大きい。

＜観光＞
「シルクロードの中心地」として、ソ連からの独立後には歴史的遺構への訪問を目的とする各国からの観光客が急増し、それに伴い観光が外貨獲得源の1つとなった。これを受けて政府による観光客誘致が盛んに行われていることから、タシケントなどの都市圏には海外のホテルチェーンの大規模ホテルが多く運営されている。観光地のサマルカンドはその地独特の青空とモスクの色（サマルカンドブルーとよばれる）から青の都と呼ばれる。

＜食事＞
ウズベキスタンの代表的な伝統料理のオシュ(プロフとも)はメインディッシュとして出される。大きな鍋でお米、綿や羊の油、にんじん、たまねぎ、肉を入れてゆっくり炊き上げ、サフランで味付け。味付けは地方によっても家庭によっても全く異なる。結婚式のオシュ、お葬式のオシュ、朝のオシュなど行事によっても様々な種類のオシュがあり、行事に出されるオシュは味付けや加える具のきまりもある。また、食事の際には、必ずナンが出される。地方によってナンのスタイルも異なる。

ウズベキスタンは、イスラム教国ですが規律が緩やかで、豚肉が食べられたり、お酒が飲まれたりする。


出典・参考：外務省HP、ウィキペディア、地球の歩き方HP

今日の電話インタビューは、青年海外協力隊として活動中の村澤 有希子(あきこ)さん！（職種:看護師）

■村澤さん、よろしくお願いします。こんにちは！

村澤さん 以下村）アッサロームアレイクン！ウズベク語でこんにはという意味です。

■日本は、11：30ですが、ウズベキスタンは何時ですか？

村）朝の7時30分です。

■十勝はやっと春になり、少し暖かくなってきましたがそちらはいかがですか？

村）日中は20度を越えるくらい暖かくなってきて、夏の手前ですね。最近は、日中なら半袖でも大丈夫な日が増えてきました。夏は40度以上になります。耐えられないくらい暑いです。暑い時間帯は外に出ないようにします。家に暖房はありますが、冷房はない家が多いですね。涼しいお店に行って、涼む人が多くいます。飲食店やスーパーは冷房が効いています。

■日本から飛行機でどのくらいかかりますか？

村）直行便ですと、11時間くらいですね。

■ウズベキスタンの空港の印象はどんな感じでしたか？

村）入国審査や荷物のチェックですごく時間がかかりましたし、列に並ばないので、順番がありません。私はどんどん抜かされて、なかなか入国できませんでした。

■先ほどウズベク語であいさつをしてくれましたが、他に使われている言葉はありますか？

村）ロシア語が多く使われています。たまに、ロシア語しか話せない人もいますね。英語はあまり使われていません。

■ウズベキスタンというと、モスクの色“青＝サマルカンド・ブルー”が有名ですが、行ってみましたか？

村）はい、行きました！歴史のことは詳しくはないんですが、景色を見るだけでも充分楽しめる街でした。ぜひ行ってみてください！

■食事で困ったことはありませんか？

村）脂っぽい料理が多いので、胃がもたれます。ウズベキスタン料理が食べられるレストランに時々行って、伝統料理“オシュ”を食べます。にんじん・玉ねぎなどの野菜を羊の脂を入れて調理する米料理です。日本のピラフに似ていますが、かなり脂っこいですね。でも、美味しいですよ。家庭でも作られる料理なので、帰国前には誰かに教わりたいです。

■村澤さんの活動されている町は、どんな所ですか？

村）首都のタシケントで活動しています。地下鉄があり、おしゃれなカフェ、近代的な建物も一部にはあって、かなり都会です。通勤はバスで10分です。

■町の雰囲気や食べ物など日本との違いがたくさんあると思うのですが、ウズベキスタンでの暮らしで何か驚いたことはありますか？

村）最初のお金の両替で驚いたことがあります。高額紙幣が、1,000スム札なんですが、日本円で50円もしないくらいで、100ドル札を両替したところ、180枚ほどの紙幣を渡されてびっくりしました。食料やバスなどは安いんですが、シャンプーなど輸入品は日本と変わらないくらいの物価です。かなり幅があります。

■では、たくさんのお札が必要な場合もありますね。クレジット・カードもよく使われますか？

村）クレジット・カードは流通していませんが、ウズベキスタンだけで使えるカードはあります。チャージをして使っているようです。

■ウズベキスタンの方はどのような人々ですか？

村）全体的に、親切で陽気な人が多いですね。人懐っこい性格です。初対面でもいろいろ質問をしてくれるので、お友達になりやすいです。スーパーの店員さんやバスの車掌さんにもよく話し掛けられます。言葉に慣れるのは早いと思います。

■村澤さんは、日本で約11年間看護師をされて、去年の6月から「看護師」という職種で活動されているということですが、具体的にどういう活動をされているのですか？

村）今は、病院のICUの病棟で現地の看護師さんと一緒に仕事をしています。

■ウズベク語ができないと厳しそうですね？

村）そうですね。今は自分ができることを一緒にやっている状況です。こちらでは、注射をするなどの医療行為はできません。それ以外のことは、日本の病院と同じようなことをするので、経験が生かされていると思っています。

♪Mr.Children「HANABI」

■活動を行う上で、どんなことを心がけてらっしゃいますか？

村）日本とウズベキスタンでは、看護師が受ける教育が全然違います。ウズベキスタンも教育に力を入れてきてはいますが、日本に比べるとまだ内容が浅いんです。どんな教育を受けてきたかを知って、それに合わせて指導をするようにしています。

■どうして青年海外協力隊に応募しようと思ったのですか？きっかけと、その気持ちを後押ししたものを教えてください。

村）協力隊に参加したことのある友達がいて、その友達の話を聞いて、いつか行ってみたいと思っていました。途上国で働いている日本のお医者さんのドキュメントをテレビや本で見て、違う国の医療を知ることも勉強になるかなと思い、応募することに決めました。

■その時のご家族や友人の反応はいかがでした？

村）海外で、しかも途上国なので、心配していました。ただ、決まってからは応援してくれています。

■4月1日から、JICA海外ボランティア（青年海外協力隊・シニア海外ボランティア）の春募集が始まりましたが、応募を考えてらっしゃる方に、村澤さんからアドバイスとメッセージをお願いします！

村）活動していると、相手から学ぶことも、考えさせられることもたくさんあります。違う国で生活してみると大変なことも多く、楽しいことばかりではありません。それでも、来て良かったとすごく思いますし、貴重な経験をさせていただいているので、行こうか迷っている方は、ぜひ参加してほしいと思います！

4月1日からJICA海外ボランティア《青年海外協力隊・シニア海外ボランティア》を募集中です。

≪体験談＆説明会≫

4月22日(日)
シニア海外ボランティア　10:00～12:00
青年海外協力隊　　　　　13:30～15:30
場所：JICA帯広国際センター
　　　　帯広市西20条南6丁目1-2

募集要項の配布、派遣までの流れ・待遇等の説明、帰国ボランティアの体験談の発表などを行います。
参加者の年齢は不問で入場無料・予約不要、途中入退場自由です。
　
今回の募集の締切りは、5月14日。
詳しくはJICA帯広　0155-35-1210、またはHPで！


■最後にこれからの活動の目標を教えてください。

村）今、看護師が書く記録の書き方について取り組んでいるんですが、活動が終わる頃までには、できるだけたくさんの看護師さんが記録を書けるようにかかわり続けるというのが目標です。

■大変なことも多いと思いますが、活動とプライベートとのバランスをとって頑張ってください！お休みもありますよね？

村）はい！何度かウズベキスタンで国内旅行に出掛けました。

■ありがとうございました！

♪ゆず｢超特急｣